種別 論文
主題 多機能性はく離剤の有効性と塗布後の経過時間の関係
副題
筆頭著者 大濱嘉彦(日本大学)
連名者1 出村克宣(日本大学)
連名者2 三宅雅之(日本大学大学院)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 977
末尾ページ 980
年度 1992
要旨 はじめに
近年、鉄筋コンクリート構造物の早期劣化が問題視され、種々の耐久性改善策が検討されている。特に、その耐久性は、コンクリートの表層構造と密接な関係がある。著者らは、これまで、シリコーン化合物及びアミノアルコール誘導体を主成分とする多機能性はく離剤を鋼製型枠及びコンクリート用合板に塗布した後にモルタルを打込んだ場合、これらの成分が浸透し、モルタル表層部を改質することを明らかにしている。本研究では、多機能性はく離剤の実用化を目的として、シリコーン化合物を主成分として調製した多機能性はく離剤がモルタルの硬化性状に及ぼす影響を検討すると共に、鋼製型枠に多機能性はく離剤を塗布した後の経過時間が、その性能に及ぼす影響を検討している。
総括
以上の試験結果から推察すれば、シリコーン化合物を含む多機能性はく離剤を鋼製型枠に塗布してから7日間経た後にモルタルを打込んだ場合でも、モルタル表層部に、はっ水層が形成され、防水性及び塩化物イオン浸透に対する抵抗性が付与される。又、塗布後の経過時間にかかわらず、アミノアルコール誘導体を併用した多機能性はく離剤の使用により、モルタルの表層部に、中性化に対する抵抗性を付与することが可能である。従って、本研究で調製した多機能性はく離剤は、鋼製型枠を使用するモルタル及びコンクリート製品の製造、又は、現場施工において、打込み時にそれらの表層部を改質する材料として有用であると考えられる。
PDFファイル名 014-01-1169.pdf


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