種別 論文
主題 増粘剤を添加した高流動コンクリートの耐凍害性の向上方法に関する実験的研究
副題
筆頭著者 佐原晴也(日本国土開発)
連名者1 庄司芳之(日本国土開発)
連名者2 竹下治之(日本国土開発)
連名者3 鮎田耕一(北見工業大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 1009
末尾ページ 1014
年度 1992
要旨 はじめに
既報では、増粘剤と高性能減水剤を添加して締固め不要な程度まで高流動化したコンクリート(以下、SFコンクリートと称す)の耐凍害性に関して基礎的検討を行った。その結果、SFコンクリートの気泡組織は若干粗大化する傾向にあるが、気泡間隔係数を普通のコンクリートと同等にすれば、ほぼ良好な耐凍害性が得られることを確認した。しかし、消泡剤が混入されている一般のメチルセルロ一ス系増粘剤を用いた場合、所要の気泡組織を得るためにはSFコンクリートの製造直後の空気量を8〜11%と過大にする必要があることや、消泡剤によるAE気泡の消泡などの問題点があり、安定的に耐凍害性を確保することは難しいと考えられた。本報では、上記のような問題点を考慮し、消泡剤が混入されていない新規の増粘剤を用いて、SFコンクリートの製造直後および硬化コンクリート中の空気量を適度な値に調整し、安定的に耐凍害性を確保する手法を検討した結果について報告する。
まとめ
本研究の結果、以下のことが明らかとなった。(1)本研究で採り上げた各種の空気連行性の小さい増粘剤を用いれば、SFコンクリートとしての所要の流動性と材料分離抵抗性を保持しつつ、製造直後の空気量を適度な値に調整することができる。(2)適切なAE剤を用いることによって、SFコンクリートの空気量ロスを普通コンクリートと同等以下にすることが可能であり、その結果、耐凍害性の確保に必要な気泡組織を硬化コンクリート中に導入するための、SFコンクリート製造直後の空気量を少なくすることができる。(3)本研究の範囲では、SFコンクリートの耐凍害性を確保するための硬化コンクリート中の気泡組織としては、空気量として4.5%以上、安定的には5%以上が必要であり、気泡間隔係数として250μm以下、安定的には220μm程度以下にする必要がある。このような気泡組織を導入するためには、製造直後の目標空気量は5.5〜6.0%にすれば良い。
PDFファイル名 014-01-1175.pdf


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