種別 論文
主題 高強度コンクリートの初期凍害に関する研究
副題
筆頭著者 桂修(寒地住宅都市研究所)
連名者1 鎌田英治(北海道大学)
連名者2 吉野利幸(寒地住宅都市研究所)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
1
先頭ページ 1027
末尾ページ 1032
年度 1992
要旨 はじめに
近年、高強度コンクリートを用いた鉄筋コンクリート造の実用化に関する各方面の研究が盛んに行われており、また、実施工例も数多くみられるようになった。同時に、積雪寒冷地における寒中施工例もいくつか報告されている。建築工事の通年施工は寒冷地ではその意義が大きく、その実現のためにもコンクリートの初期凍害防止が寒中コンクリートの基本目標となっている。また、初期凍害の危険が予想される期間は寒中コンクリートの適用期間よりも長く、寒中コンクリートの適用地域以外でも初期凍害を受ける危険性があることが長谷川により示されている。寒中コンクリートの研究の歴史は古く、わが国においても吉田、洪、明石、笠井、金、神田らによる研究があり、それらを基にした日本建築学会「寒中コンクリート施工指針・同解説」が広く実用に用いられている。しかし、高強度コンクリートの初期凍害を扱った研究は未だにないのが現状である。本研究は、これら既住の研究を基礎とし、初期凍害を「コンクリートの打ち込み後から硬化の初期段階において、凍結または数回の凍結融解の繰り返しによって、強度低下、破損、ひび割れを起こす被害」とする立場から、初期材令の強度発現が速い高強度コンクリートの初期凍害耐力と、空気量、及び圧縮強度の関係について検討し、高強度コンクリートの寒中施工における初期凍害の防止をはかろうとするものである。
結論
本研究の結果は以下に要約される。(1)高強度コンクリートにおいても従来の普通コンクリートと同様に、空気量は初期凍害防止にきわめて顕著な効果があり、打ち込み時に少なくとも3.5%の空気量が必要である。(2)空気量3.5%以上の場合、高強度コンクリートの初期凍害防止に必要な初期養生期間は圧縮強度32kgf/cm2が確保される材令であり、これより空気量が少ない場合には初期養生期間を延長する必要がある。
PDFファイル名 014-01-1178.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る