種別 | 論文 |
主題 | 軽量炭素繊維補強フライアッシュ−セメント複合体の強さ性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 大濱嘉彦(日本大学) |
連名者1 | 出村克宣(日本大学) |
連名者2 | 堀江一(日本大学大学院) |
連名者3 | 鈴木幸治(東北ポール) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1057 |
末尾ページ | 1062 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 近年、人口の都市集中による住宅の密集対策及び、土地の高度利用を目的とした建築物の高層化、地下空間利用の必要性などに伴い、軽量且つ高靱性で、しかも不燃性を有する建築材料への関心が高まっている。この要求にこたえる新しい建築材料として、各種繊維を使用した繊維補強複合体が開発され、注目されている。現在使用されている繊維としては、鋼繊維、ガラス繊維、合成繊維及び炭素繊維があり、これらのうち、耐アルカリ性に優れる繊維として炭素繊維が挙げられる。一方、長年にわたって火力発電所から廃棄される石炭灰の有効利用が叫ばれており、その一部は、埋立て土、セメント原料及びコンクリート用混和材として用いられている。著者らも、これまで、石炭灰の有効利用を目的に、繊維補強石炭灰−石灰−セッコウ複合体及び軽量炭素繊維補強フライアッシュ−セメント複合体の開発に成功している。本研究では、上述した軽量炭素繊維補強フライアッシュ−セメント複合体(軽量CFR−ACC)の強さ改善を目的に、シリカフューム及び高性能減水剤の使用を試みると共に、軽量骨材として粒径の異なるパーライト及びシラスバルーンを使用した場合の強さ性状について検討する。 結論 以上の結果を結論づければ次の通りである。(1)フライアッシュの一部をシリカフュームで10wt%置換することにより、かさ比重が若干増大するものの、軽量CFR−ACCの曲げ及び圧縮強さは増大する。しかし、炭素繊維混入率の増加に伴って、軽量CFR−ACCの曲げ強さは増大するものの、その圧縮強さは減少する。(2)軽量CFR−ACCに高性能減水剤を2wt%添加することによって、かさ比重は若干増大するがその曲げ及び圧縮強さは増大する。(3)本研究の範囲では、軽量CFR−ACCの強さは、使用する軽量骨材の種類によって異なるが、軽量骨材としてシラスバルーン(SB−2)を使用し、高性能減水剤添加率2wt%とすることによって、かさ比重約1.5、曲げ強さ約200kgf/cm2、圧縮強さ約600kgf/cm2を持つ軽量CFR−ACCの製造が可能である。 |
PDFファイル名 | 014-01-1183.pdf |