種別 | 論文 |
主題 | パイプクーリングの熱伝達係数に関する室内実験と評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 近久博志(飛島建設) |
連名者1 | 津崎淳一(飛島建設) |
連名者2 | 中原博隆(飛島建設) |
連名者3 | 筒井雅行(飛島建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1121 |
末尾ページ | 1124 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに マスコンクリート構造物のポストクーリングとして一般的なパイプクーリング工法に使用するパイプの熱伝達係数は、パイプの配管網のレイアウトやクーリング水の流量およびリフトスケジュール等の決定に重要な項目であるが、試験方法や設定方法が十分に確立されていないのが現状である。これに対して、ここでは、有限要素法の非定常熱伝導解析に非線形計画法を応用した逆解析手法を用いて、室内実験結果からクーリングパイプの熱伝達係数を同定することによって、本手法の適用性を示すとともに、得られたパイプの熱伝達係数について考察を試みる。 おわりに クーリングパイプの熱伝達係数については、次のようにまとめられる。1)同定されたパイプの熱伝達係数は、非定常状態でも安定した値を示す。2)クーリング水温とコンクリート温度の温度差、換言すれば、クーリング水の温度には関係なくパイプの熱伝達係数は、ほぼ一定値を示す。3)本実験では、流入するクーリング水の流入量が多くなればなるほど、パイプとクーリング水との熱伝達の効率が悪くなっており、パイプの熱伝達係数を評価すると図−9のように流量に対して非線形な関係が得られることとなった。逆解析手法を用いれば、非定常状態における温度測定結果から、複数個の未知数でも容易に効率よく同定することができることがわかった。ここでは、未知数をクーリングパイプの熱伝達係数としたが、他の熱特性値でも同様に求めることができると考えられる。さらに、今後、パイプが設置されているマスコンクリート構造物の温度に関する現場計測を実施し、同様の手法によるデータの評価を予定している。こうしたデータの積み重ねは、パイプクーリングの設計に役立つものと考えている。 |
PDFファイル名 | 014-01-1194.pdf |