種別 | 論文 |
主題 | 離散型ひびわれモデルによる温度ひびわれ解析 |
副題 | |
筆頭著者 | 横井謙二(岐阜大学大学院) |
連名者1 | 岩本隆裕(岐阜大学大学院) |
連名者2 | 森本博昭(岐阜大学) |
連名者3 | 小柳洽(岐阜大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1131 |
末尾ページ | 1136 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき マッシブなコンクリート構造物に発生する温度ひびわれは、時として構造物の機能性、耐久性、美観等に重大な悪影響を及ぼす。従来から、種々の温度ひびわれ防止対策が検討されてきたが、実際の施工では、技術的、経済的な制約から温度ひびわれを完全に防止することが困難なケースも多く見られる。そのため最近では、通常の設計、施工の範囲内でひびわれの発生が予想される場合、ひびわれの発生を許すことを前提として、ひびわれの発生位置、および幅をコントロールしていく考え方が認識されるようになってきた。これに伴って、温度ひびわれ制御対策の検討において、ひびわれの幅、長さ、間隔、位置等の温度ひびわれ特性を精度よく推定する方法の確立が強く求められている。本研究は、温度ひびわれ特性の推定手法として、有限要素法を用いたひびわれ解析手法を提案するとともに、本手法の適用性を検討したものである。 あとがき 本研究では、離散型ひびわれモデルを導入した有限要素法による温度ひびわれ解析手法を提案した。壁構造物を対象として、温度ひびわれの数値シミュレーションを実施した結果、温度ひびわれのパターン(間隔)、幅、ひびわれ発生時期などを良好に再現することができた。本手法では、鉄筋の付着すべりモデルとして、付着劣化長の導入を提示した。ここで示した解析例では、付着劣化長lsとして10cmを仮定して良好な解析結果を得ることができた。しかし、付着劣化長は、ひびわれ幅、間隔あるいは鉄筋応力に大きく影響するため、その適正な値については、実験と理論の両面から、さらに検討を深めていく必要がある。 |
PDFファイル名 | 014-01-1196.pdf |