種別 | 論文 |
主題 | 変動三軸応力を受けるコンクリートの圧縮軟化特性のモデル化 |
副題 | |
筆頭著者 | 水野英二(名古屋大学) |
連名者1 | 畑中重光(三重大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 33 |
末尾ページ | 38 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき 著者らは、前報において、およそ20kgf/cm2以下の比較的低い側圧下でのコンクリートの圧縮軟化特性を理論的に解明するため、ひずみ空間で定義した塑性理論に基づく圧縮軟化モデルを開発し、その有効性を報告した。本研究では、既提案の力学モデルを用いて変動三軸応力経路に対するコンクリートの圧縮軟化特性を再現するための手法を詳述する。ここでは、コンクリートの載荷経路依存性を合理的に取り扱うために、コンクリートの損傷度の概念を導入したモデル化を行う。さらに、載荷経路を変化させた三軸圧縮実験結果と提案モデルによるシミュレーション結果とを比較・考察する。 まとめ 本研究は、以下のようにまとめられる。1)一般変動応力経路上でのコンクリートの圧縮軟化特性を再現するため、ひずみ空間で定義した塑性モデルに損傷度の概念を導入した。2)或る一定レベルまでの側圧を漸増載荷したコンクリートの圧縮耐荷力は、そのレベルの側圧を最初から一定載荷した場合の圧縮耐荷力を越えないという載荷経路依存性を再現できた。3)側圧を途中載荷すると、コンクリートは負荷状態になるのではなく、弾性除荷状態になる。この事実は、ひずみ空間で定義した負荷規準を用いることにより、明確に判定することができる。4)側圧を途中載荷する場合、側圧変動が軟化域の高いひずみレベルで行われるほど、モデルによる予測結果と実験結果との相違が大きくなる傾向にある。より正確な予測のためには、載荷経路に依存するコンクリートの損傷度の回復および進展の影響、高ひずみ域での弾性定数の低下をモデルに反映する必要があると考えられる。 |
PDFファイル名 | 014-01-2005.pdf |