種別 論文
主題 持続荷重下における異形鉄筋の付着応力〜すべり関係
副題
筆頭著者 鈴木計夫(大阪大学)
連名者1 大野義照(大阪大学)
連名者2 李振宝(大阪大学大学院)
連名者3 太田崇士(大阪大学学生)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 51
末尾ページ 56
年度 1992
要旨 まえがき
鉄筋コンクリート部材のたわみやひび割れ幅は持続荷重下において、コンクリートの乾燥収縮、クリープや時間経過に伴うコンクリートと鉄筋間のすべり(以下付着クリープと呼ぶ)による付着応力の緩和によって時間の経過とともに増大する。さらに、片持スラブや梁、および両端固定の部材においてはスタブ定着部からの付着クリープによる鉄筋の抜け出しによって、ひび割れ幅は増大し、過大なたわみを生じさせる。この付着クリープは、異形鉄筋の付着機構を支配している鉄筋のふしからの新たな内部ひび割れの発生などによって生じると考えられるが、長期間にわたる実験に多くの労力を要する関係ことから充分な解明がなされていない。本研究ではひび割れが生じている梁引張部を想定したRCプリズム両引試験体の持続載荷試験を行い、鉄筋ひずみや端部すべり量の経時変化などを調べるとともに、持続荷重下における付着応力〜すべり関係を求め、モデル化を行い、その妥当性を既往の実験結果の付着解析によって検討した。また、コンクリート強度をパラメータに、両引試験体の単調載荷試験を行い、初載荷時の付着応力〜すべり関係を調べた。
結論
1)単調載荷から得られたτ〜s関係をtri-linear近似し、そのモデルを用いた付着解析によって、鉄筋ひずみ分布やすべり量をよく算定できた。2)持続荷重下における付着応力τとすべりsは載荷後1日間に大きく動き、以後は主に乾燥収縮に応じて徐々に変化する。乾燥収縮を受けている試験体はsの増大するとともにτも徐々に増加するに対して、乾燥収縮を受けていない試験体はsの増大量は少なくτがほとんど変わらない。3)持続荷重下におけるτ〜s関係をモデル化し、これを用いてコンクリートのクリープ、乾燥収縮を考慮した付着解析を行い、鉄筋ひずみ分布および端部すべり量の経時変化を解析的に把握することができた。
PDFファイル名 014-01-2008.pdf


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