種別 | 論文 |
主題 | 高強度コンクリートを用いたRC部材の付着割裂実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 市之瀬敏勝(名古屋工業大学) |
連名者1 | 横尾慎一(清水建設) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 75 |
末尾ページ | 80 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 藤井・森田は、部材中の主筋の付着割裂強度を調べるための系統的な実験を片持ち梁形式で行い、付着割裂強度算定式を提案した。この成果は、日本建築学会「鉄筋コンクリート造建物の終局強度型耐震設計指針・同解説」に生かされている。その後、角らをはじめ数多くの研究が行われ、藤井・森田の強度式は横補強筋の効果を過小評価していることなどが指摘された。本研究では拙論に引き続き、高強度コンクリートを用いた付着割裂実験を行い、主筋・横補強筋・コンクリート強度が付着強度に及ぼす影響について検討する。そして、サイドスプリット型の破壊について、藤井・森田式を修正した強度式を提案する。 結論 (1)普通コンクリートの試験体では、かぶりを取ることによって付着強度に10%程度の違いが見られたが、高強度コンクリートではほとんど差が見られなかった。(2)主筋を縦に置いた試験部分の付着強度は、横に置いた方よりも10%以上大きかった。(3)横補強筋比pwが大きくなるほど、付着応力度が最大に達する時の横補強筋応力度σw、uは、小さくなる。また、σw、uはコンクリート強度の影響を強く受けると考えられる。(4)横補強筋による主筋拘束応力度と主筋の付着応力度との関係は、主筋本数にかかわらず同じであった。また、コンクリート強度による相違は見られなかった。(5)サイドスプリット型の付着破壊について、既往の藤井・森田式を修正することで、多くの実験結果にほぼ適合する強度式を示すことができた。 |
PDFファイル名 | 014-01-2012.pdf |