種別 | 論文 |
主題 | 2段配筋された90度折り曲げ定着耐力の推定方法及び耐力改善法 |
副題 | |
筆頭著者 | 村上雅英(近畿大学) |
連名者1 | 窪田敏行(近畿大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 87 |
末尾ページ | 92 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき はり柱外部接合部に90度折り曲げ定着されたはり主筋の定着耐力に関しては、藤井ら、別所ら、Pincらによって精度の良い算定式が提案されている。しかしながら、それらの算定式は1段配筋されたはり主筋の折り曲げ定着耐力のみを対象としており、2段配筋されたはり主筋の折り曲げ定着耐力に関しては、実験もほとんど行われておらず、その耐力の計算方法は未だ確立されていない。筆者らが高強度材料(Fc=80MPa、D25 SD685)を用いて2段配筋されたはり主筋の定着耐力に関して実験的に調べた結果、その定着耐力は1段配筋された場合と比較して、1本当たりで約0.7倍程度であった。そのため、それぞれのはり主筋に定着耐力算定式を適用して得られた定着耐力の和を、2段配筋されたはり主筋の定着耐力として評価するとかなりの過大評価となり、はり降伏型の骨組が降伏機構を形成する際に、はり主筋が曲げ降伏する前に折り曲げ定着部分で破壊する可能性が考えられる。そこで、本研究では2段配筋されたはり主筋の90度折り曲げ定着耐力の発現機構に基づいた耐力算定方法を示すとともに、耐力改善方法の一例について模型実験でその効果を考察する。 まとめ 2段配筋されたはり主筋の90度折り曲げ定着耐力は式(12)と(13)で計算できることを示した。また、耐力の改善を期待する場合には、直交補助筋をNZタイプで配筋する方法が有効である。しかし何れの配筋方法においても、靭性は大幅に改善されることが模型実験によって確認された。 |
PDFファイル名 | 014-01-2014.pdf |