種別 | 論文 |
主題 | 機械式鉄筋継手を有するPCa壁の力学的挙動に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 小椋克也(大成建設) |
連名者1 | 槇谷栄次(関東学院大学) |
連名者2 | 望月重(武蔵工業大学) |
連名者3 | 松崎育弘(東京理科大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 119 |
末尾ページ | 124 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 本論文は、新しく開発された「ネジスリーブ工法」のネジスリーブ継手を用いて、壁式プレキャスト部材(以降、PCaと略す)を作製し、曲げ破壊実験を行い、PCa耐震壁としての構造性能を調べ、継手を使用していない部材の構造性能との比較を通して、主に接合部における挙動や継手が部材の挙動に及ぼす影響を検討する。また、接合面における全せん断抵抗として鉄筋による圧縮合力、軸方向力および接合筋のダウエル力を考慮し、せん断摩擦抵抗とダウエル効果の累積したせん断耐力式を導いた解析と剛体バネモデルを提案し、そのバネ定数を定量化することによりPCa耐震壁の挙動を解析する方法の両者から実験結果との比較検討を行い、その妥当性を検討した。 まとめ 実験結果と解析結果から以下のことが確認された。(1)PCa部材は一体打ちと比較し、脚部においてずれ変位が大きいものの、そのほとんどが図−1、図−2からわかるように耐力的には一体打ちを上回り、靱性の高い挙動を示した。(2)PCa部材のせん断抵抗メカニズムに関して、接合部の摩擦抵抗と接合筋のダウエル効果を累積したせん断耐力式は、低減係数β=0.5をダウエル効果の項に乗ずることにより評価できるものと考えられる。この時、接合筋のダウエル作用が全せん断抵抗に占める割合は、30%以上を示した。(3)実験結果のばらつきからバネ定数が広範囲に分布したが、このバネ定数を定量化することにより、部材の挙動をモデル化することが出来る。 |
PDFファイル名 | 014-01-2020.pdf |