種別 | 論文 |
主題 | 樹脂注入を伴うあと施工アンカーボルトの耐荷性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 中川和彦(長岡技術科学大学大学院) |
連名者1 | 丸山久一(長岡技術科学大学) |
連名者2 | 竹下輝(東急建設) |
連名者3 | 松尾正喜(戸田建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 137 |
末尾ページ | 142 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 既存コンクリート構造物に種々の非構造部材や付属機器設備等を取付けたり、耐震補強用の鋼板や鋼フレーム等を固定する目的であと施工アンカーが用いられている。あと施工アンカーのなかでも定着機構が明確で信頼性の高いアンダーカットタイプが注目されているが、頭付きスタッド等の先施工アンカーと比較した場合、最大耐力はともかくとして、載荷初期における変位のばらつきが大きく、また、最大耐力までに大きな変位を生じることもある。この理由としてアンカーボルト構成部材間の隙間やアンダーカット部の穿孔の不均一さによるアンカースリーブとコンクリートとの接触の不完全さが考えられる。そこで、アンカーボルトとコンクリートの接触部を均一にし、初期変位を小さくするため、アンカーボルト敷設後に樹脂を注入する工法を試みた。本論文は、この工法の有効性について検討したものである。 まとめ 樹脂注入による効果は、以下のように表すことができる。1)トルク導入時変位;トルク導入時の変位は、樹脂硬化後にトルクを導入するものではほとんど変位が生じず、穿孔の不均一による変位のばらつきが生じない。一方、樹脂注入直後にトルクを導入するものは、樹脂がまだ柔らかく、コンクリート孔壁の形状に左右され、トルク導入によるボルトの変位はばらつきが生じている。2)初期剛性;樹脂を注入することにより、アンカーボルトからコンクリートへの力の伝達がスムーズになり初期剛性が大きくなるとともにばらつきも小さくなる。3)最大耐力;樹脂注入直後トルク導入では約1割、樹脂硬化後トルク導入では約2割、最大耐力が向上した。 |
PDFファイル名 | 014-01-2023.pdf |