種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート床スラブの端部上ば鉄筋定着部の伸びによる付加たわみ概算法 |
副題 | |
筆頭著者 | 井野智(北海道大学) |
連名者1 | 伊藤正義(北海道工業大学) |
連名者2 | 杉野目章(室蘭工業大学) |
連名者3 | 植松武是(北海道大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 149 |
末尾ページ | 154 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 鉄筋コンクリート造(以下、RCと略記する)の梁またはスラブの長期たわみ計算法が種々提案されている。その多くは、曲げひび割れによる剛性低下と、コンクリートのクリープと乾燥収縮の三つを、RC曲げ部材の長期たわみの支配的要因として、それぞれの影響を計算に取り入れている。しかしながら、このような計算法を既往の長期載荷実験例などに適用してみると、両端固定の一方向スラブまたは周辺固定のスラブでは、ほとんどの場合、計算値と実測値との間に大きなくい違いが生ずる。東・小森と、高橋・小柳らは、その原因がスラブの端部上ば鉄筋定着部の伸び(以下、定着筋の伸びという)による影響であることを実験で明らかにしており、本影響要因による付加たわみ解析法もいくつか提案されている。なかでも、岩原が誘導した一方向スラブの定着筋の伸びを考慮した弾塑性たわみ角式は、当該現象を厳密に定式化したもので、計算値が既往の実験結果ともよく適合することを検証している。筆者らは、標記付加たわみの計算法として、定着筋の伸びによる付加回転角でスラブ固定辺を強制変形する方法を用いてきたが、この方法は二方向スラブへの適用も容易であり、ここでは、本強制変形法に立脚したより簡便な概算法について検討する。 まとめ 以上は、固定支持辺をもつスラブの定着筋の伸びによる付加たわみを簡便に求める方法を提案したもので、原理的には(1)スラブ端部上ば鉄筋の定着部の伸びによる付加回転角で固定辺を強制変形したときの解を得ることであるが、(2)一方向または二方向スラブの当該付加たわみはδc=lxθx/4で略算でき、(3)スラブの定着筋の伸びによる影響を考慮した長期たわみはこれを無視したときの1.14〜1.32倍程度となる、ことなどを明らかにした。 |
PDFファイル名 | 014-01-2025.pdf |