種別 論文
主題 スラブ付きRC梁の塑性変形挙動に及ぼす材長の影響
副題
筆頭著者 吉田徳雄(三重大学大学院)
連名者1 畑中重光(三重大学)
連名者2 上田英明(三重大学大学院)
連名者3 小池狹千朗(愛知工業大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 173
末尾ページ 178
年度 1992
要旨 はじめに
筆者らは既報において、曲げせん断を受けるT形RC梁の塑性変形挙動におよぼすスラブ幅およびスラブ位置の影響を実験的に調べ、圧縮および引張側スラブの有効幅、塑性ヒンジ等価長さ(elp)を定量的に明らかにした。また、せん断および鉄筋の抜け出しによる材端変位の推定式を提案した。しかし、これらの知見は材長が6h(h:梁成)の梁について得られたものである。本報では、材長の異なるT形RC梁の曲げせん断実験を行い、既報で得られた知見を材長の異なる梁へ拡張した。
まとめ
本報では、曲げ破壊するスラブ付きRC梁の終局挙動について、材長の影響に主眼をおいて検討した。本研究によって得られた結果は、以下のようにまとめられる。但し、本報で取り扱った材長Lsの範囲は、3h≦Ls≦6h(h:梁成)である。1)終局域における圧縮側スラブの有効幅は、梁幅のほぼ2倍と見なせる。本研究で取り上げたパラメータの範囲では、有効幅に及ぼす材長の影響は見られなかった。2)本研究で取り上げたパラメータの範囲では、引張側スラブはどの曲率レベルでも全断面有効であると考えられる。3)材長の減少にともない材端たわみに占めるせん断変形成分比が増加し、破壊性状はより脆性的となる。しかし、主筋の抜け出し成分比はさほど変化しない。4)既報で得られた長方形およびT形RC梁のせん断変形量および主筋の抜け出し量の推定式を簡易化すると共に、それらを材長の影響を考慮したものへ拡張した。5)材長の影響を考慮した塑性ヒンジ等価長さelpの推定式を提案した。本実験で取り上げた試験体は実大のおよそ1/3であり、寸法効果については別途検討する必要があろう。
PDFファイル名 014-01-2029.pdf


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