種別 | 論文 |
主題 | 新素材によるせん断補強効果について |
副題 | |
筆頭著者 | 村山八州雄(鹿島建設) |
連名者1 | 天野玲子(鹿島建設) |
連名者2 | 奥村一正(鹿島建設) |
連名者3 | プシャタム・ブシャ(鹿島建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 209 |
末尾ページ | 214 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 耐腐食性に優れ、軽量・高強度であるFRP(繊維強化プラスチック)線材をコンクリート補強材として利用するための研究開発が活発に進められており、FRP線材を用いた梁部材の曲げ及びせん断性状に関して数多くの報告がなされている。その結果、曲げ性状に関してはRC理論が適用可能であることが明らかとなっており、せん断性状に関しては、FRP線材を軸方向筋として用いた場合のVc(せん断補強筋を用いない場合のせん断耐力)値について、軸方向筋比を鋼材に対する弾性係数比で低減させることで算定可能であることが示されているが、せん断補強筋として用いた場合の効果については今だ明らかとはなっていないようである。ここでは、FRP線材をせん断補強筋とした梁部材のせん断性状について検討するため、φ32のゲビンデを軸方向筋として、せん断補強筋に2種類のCFRPストランド(弾性係数1.48×106kgf/cm2、2.15×106kgf/cm2)、異型鉄筋(D6)、及び異型鉄筋と同様な形状に加工したチタン筋(弾性係数1.09×106kgf/cm2)を用いた梁部材の載荷実験を行い、その結果について検討を行った。 まとめ 今回の実験の範囲で結果をまとめると、以下のようになる。1)CFRPストランドを曲げ加工する場合、コンクリート強度を500kgf/cm2程度として、曲げ内半径を8φ以上とすれば母材強度をほぼ確保することができる。2)FRP線材やチタン筋のように弾性係数が低い材料をせん断補強筋として用いる場合でも、そのせん断補強効果はトラス理論で算定される以上の効果が期待でき、トラス理論は安全側の評価を与えるようである。 |
PDFファイル名 | 014-01-2035.pdf |