| 種別 | 論文 |
| 主題 | 繊維補強真空押出し成形板を用いた合成構造RC梁に関する研究 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 西孝明（長谷工コーポレーション） |
| 連名者1 | 古賀一八（長谷工コーポレーション） |
| 連名者2 | 中村充（長谷工コーポレーション） |
| 連名者3 | 鴨川直昌（長谷工コーポレーション） |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 14 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 215 |
| 末尾ページ | 220 |
| 年度 | 1992 |
| 要旨 | はじめに 施工の合理化を目的として、繊維補強真空押出し成形板(以下「パネル」)に関する一連の研究を進めており、この『パネル』を打込み型枠に用いた合成構造部材の、1)「パネル」の一体性、2)「パネル」の構造要素としての利用の可能性について検討を行っている。本報は、合成単純梁の実験において、曲げ変形性状および「パネル」と後打ちコンクリートとの一体性に関して良好な結果が得られたので、合成単純梁の弾性剛性、ひび割れ荷重、降伏荷重、P−δ関係、ひび割れ発生状況、および「パネル」の剥離状況に関して報告するものである。 まとめ 繊維補強真空押出し成形板(「パネル」)を打込み型枠に使用した合成単純梁の曲げ変形性状に関して、実験結果より以下の事が確認された。1)合成梁の弾性剛性はRC梁よりも大きい値を、ひび割れ強度はほぼ同じ値を示した。2)合成梁の降伏荷重は、RC梁とほぼ同じ値を示した。3)合成梁のP−δ関係は、RC梁とほぼ同じであった。4)合成梁のM−φ関係は、RC梁とほぼ同様であり、計算値ともよく対応していた。5)合成梁のひび割れ発生状況は、目地部に集中することなく全体に分散しており、RC梁と同様であった。6)合成梁の「パネル」の剥離状況は、梁中央部部材角R=1/200まで発生せず、R=1/30の大変形時においても剥落することはなかった。以上から、「パネル」の目地部断面欠損の影響は見られず、また、「パネル」と後打ちコンクリートとの一体性も確認された。よって、「パネル」を打込み型枠に用いた合成単純梁は全断面有効と考えられ、その設計は、同一せいのRC梁として扱っても良いと考えられる。単純梁の実験結果を基に、今後、「パネル」を用いた壁、柱及び連続梁の性状を確認していく予定である。 |
| PDFファイル名 | 014-01-2036.pdf |