種別 論文
主題 鉄筋コンクリート短柱のせん断破壊における付着の影響に関する研究
副題
筆頭著者 盧永坤(早稲田大学)
連名者1 矢代晴実(東京海上火災保険)
連名者2 田中彌壽雄(早稲田大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 267
末尾ページ 272
年度 1992
要旨 はじめに
せん断加力を受ける鉄筋コンクリート短柱の破壊は、一般的に、端部での曲げひび割れ・曲げせん断ひび割れが発生し、以降端部せん断ひび割れ・中央部せん断ひび割れ・付着割裂ひび割れのうちいずれかの発生によって最大耐力に達する。これらの破壊性状の違いは材料強度、軸力、帯筋と主筋の配筋方法等による。さらに、筆者らのシアスパン比1.5の鉄筋コンクリート短柱における繰り返しせん断載荷実験によると、主筋の付着状況により部材端での曲げひび割れの発生、及び曲げせん断ひび割れの形成に違いが生じ、また曲げひび割れと曲げせん断ひび割れの形成が以後の部材の破壊性状に大きく影響することが見られた。本研究では、主筋とコンクリートの付着状況が部材端での曲げとせん断系のひび割れ形成と最大耐力までの部材の破壊に及ぼす影響を把握することを目的とし、有限要素法による解析を行なった。
まとめ
シアスパン比1.5の鉄筋コンクリート短柱に対して、有限要素法による数値解析を行い、端部での曲げとせん断ひび割れの形成と、それ以降の最大耐力近傍までの破壊特性の把握を試みた。これより、適切なひび割れモデルを用いることにより、解析による部材の破壊性状をより明確に把握できることが示された。付着に関わる要素(引張鉄筋の形状と周長など)によるせん断破壊性状の検討が行われ、主筋の付着力が少ないと、曲げひび割れ幅の増加・コンクリート圧縮域への応力負担の増加・せん断ひび割れ発生・耐力低下の傾向があり、一方、主筋の付着力を増加させることにより、曲げ系のひび割れを形成の容易によるせん断破壊性状の制御が可能となる為、耐力の上昇が期待できる。しかし、主筋の付着力の増加は付着割裂ひび割れ発生を容易にさせるため、その検討が必要である。
PDFファイル名 014-01-2045.pdf


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