種別 | 論文 |
主題 | 高軸力を受ける正方形鋼管横補強RC柱の繰り返し曲げせん断性状に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 崎野健治(九州大学) |
連名者1 | 孫玉平(九州大学大学院) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 319 |
末尾ページ | 324 |
年度 | 1992 |
要旨 | 序 鉄筋コンクリート柱(以下RC柱と書く)の脆性破壊を防ぐために様々な横補強方法の提案がなされているが、その中の一つに大量の横補強材を無理なく配置し、しかもコンクリートの型枠を兼ねる方法として鋼管横補強法が提案されている。著者らは鋼管横補強法をせん断スパン比1.0の短柱に適用した場合の有効性を実証してきた。本論は通常のプロポーションを有する柱、特に高軸力を受ける柱について鋼管横補強法の有効性を実証することを目的とする。鋼管横補強法は部材の危険領域のみを局部的に補強する方法として提案されたものであるが、既往の研究で行われている短柱の研究においては、柱全体が危険領域となり鋼管により横補強されている。通常のプロポーションを有する柱の場合は、危険領域である塑性ヒンジ領域のみを横補強すれば良いものと考えられるが、そのことの妥当性の検討も行った。 結論 1)通常のプロポーション(せん断スパン比=2.0)と主筋量(主筋比=3.82%)を有する鉄筋コンクリート柱を、市販されている正方形鋼管(幅厚比=31)で横補強した鉄筋コンクリート柱は、”全長横補強”と”塑性ヒンジ領域のみの局部横補強”のいずれも、軸力比n0=0.9までは優れた変形性能を有することが確認された。2)1項で述べた鉄筋コンクリート柱を正方形鋼管(幅厚比=31)で全長横補強した柱は、軸力比n0=1.1の超高軸力下においても、(現在の耐震設計法においては十分な変形量と考えられている)部材角0.02radまでの繰り返し載荷に対して十分な耐震性能を有する。3)著者らが提案したコンファインドコンクリートの応力−ひずみ関係を用いれば、正方形鋼管で横補強した鉄筋コンクリート柱の曲げ終局強度の下限値を算定することができる。 |
PDFファイル名 | 014-01-2054.pdf |