種別 | 論文 |
主題 | 3軸変動力を受ける高強度RC柱の弾塑性挙動に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 申範昊(横浜国立大学大学院) |
連名者1 | 倉本洋(横浜国立大学) |
連名者2 | 壁谷澤寿海(横浜国立大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 351 |
末尾ページ | 356 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 筆者らは、高強度材料を用いた超高層鉄筋コンクリート構造物の下層階の柱部材の弾塑性挙動を明らかにすることを目的として、一連の実験および解析的研究を行って来た。前報では、中柱および隅柱を想定した一定の高軸力あるいは変動軸力と二方向の水平力を受ける高強度RC柱の実験研究について報告した。本報は、3軸変動力を受ける高強度RC造外柱および隅柱の弾塑性挙動を明らかにし、初期軸力レベルあるいは変動軸力レベルが柱部材の力学特性におよぼす影響を検討することを目的として行われた研究結果をまとめたものである。 結論 本研究により、以下の結果が得られた。1)高強度RC柱部材の2軸曲げ相互作用および変動軸力の効果を含む履歴特性を明らかにした。2)変動軸力を受ける柱部材において、初期軸力レベルは柱の軸方向変形および耐力低下などの力学挙動を左右する要因となる。3)高層建築物下層階の外柱は、隅柱に比べ最大軸力は相対的に低いが、初期軸力が高いため、隅角部のかぶりコンクリートの圧壊、耐力の低下および主筋の降伏などが小さな変形レベルで生じる傾向がある。4)実験による軸力増大側の最大耐力は従来の曲げ強度略算式で評価した結果とほぼ一致している。したがって、圧縮軸力を受ける高強度RC柱部材に対して、従来の曲げ強度略算式は適用可能であるが、引張軸力を受ける場合には、適切な検討が必要であると考えられる。 |
PDFファイル名 | 014-01-2060.pdf |