種別 | 論文 |
主題 | 高強度鉄筋を用いた柱・はり接合部のせん断破壊に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 三輪渡(東日本旅客鉄道) |
連名者1 | 石橋忠良(東日本旅客鉄道) |
連名者2 | 斉藤啓一(東日本旅客鉄道) |
連名者3 | 大槻茂雄(東日本旅客鉄道) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 385 |
末尾ページ | 390 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 鉄道ラーメン高架橋において、高強度鉄筋(SD390)を使用すれば部材断面の縮小を図ることができる。しかしながら、部材断面の縮小により柱・はり接合部(以下、接合部)も小さくなるので接合部以外の部分より先に接合部がせん断破壊し、部材のじん性能が十分発揮されない恐れがある。そこで、高強度鉄筋を用いた場合の接合部の設計法、接合部帯鉄筋の配置方法等に関する基礎データを得ることを目的に、高強度鉄筋(SD390)を柱・はり部材の主鉄筋とした試験体を作成し部材の降伏変位をもとに正負交番繰り返し載荷実験を行ってきた。昨年度までは、はり主鉄筋の定着方法、部材の断面形状等を実験因子とした試験体NO.1〜16の実験を行ってきた。今年度は、接合部帯鉄筋の配置方法と接合部帯鉄筋量に主に注目して試験体NO.17〜25の実験を行った。以下に、試験体NO.17〜25の結果を報告する。 結論 1)今回の試験の範囲内では、はり主筋降伏後、接合部せん断破壊した試験体は、正負交番繰り返し載荷を受けることによって、接合部のせん断ひびわれ幅が大きくなる傾向がみられた。また、はり主筋降伏後、はりの曲げ破壊となった試験体は、接合部にせん断ひびわれが発生するものの、正負交番繰り返し載荷をうけても接合部のせん断ひびわれ幅はそれほど大きくならない傾向がみられた。2)接合部のせん断ひびわれ発生荷重に及ぼす、接合部帯鉄筋量の影響は今回の実験においてもそれほど明確ではなかった。3)今回の試験の範囲内では、接合部帯鉄筋が接合部のせん断耐力に与える影響について明確な傾向は認められなかった。4)接合部のじん性率は接合部帯鉄筋量が増加するに従って、増大する傾向を示すことが分かった。 |
PDFファイル名 | 014-01-2066.pdf |