種別 論文
主題 高強度材料を利用した柱および柱梁接合部の地震荷重下における性状
副題
筆頭著者 金田和浩(大成建設)
連名者1 川端一三(大成建設)
連名者2 吉崎征二(大成建設)
連名者3 小林淳(大成建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 407
末尾ページ 412
年度 1992
要旨 はじめに
本研究では使用実績の少ない高強度材料を利用した鉄筋コンクリート部材を対象に、その構造性能に関する基礎的な設計資料を整備することを目的として、柱および内部柱梁接合部の地震荷重時における性状を明らかにするために、以下に示すような3種類の実験を実施した。1)設計基準強度Fc=600kgf/cm2のコンクリートと主筋にSD685を使用し、軸力比とせん断補強筋量をパラメータとした内柱および外柱の逆対称曲げせん断載荷試験。2)柱と梁にそれぞれFc=600、480kgf/cm2のコンクリートと、主筋にSD390、SD490を使用したサの字型柱梁接合部の繰返し載荷試験。3)上部構造よりもコンクリート強度の低い地下部分との境界位置で、地上階と地下階の柱が逆方向のせん断力を受ける十字型柱梁接合部の繰返し載荷試験。
まとめ
1)主筋にSD685(D13)を用いた柱試験体では、いずれも終局時にカバーコンクリートが全長に亘って剥落する破壊性状を示したが、標準試験体のC1の最大耐力は曲げ解析結果とほぼ一致し、R=20×10−3以降の耐力低下も僅かであった。また開口の影響はR=10×10−3以降の耐力差に現れたが、それ以前では顕著な差は認められなかった。2)主筋にSD490(D19)を用いて梁の曲げ耐力を高めたS2では、終局時接合部せん断応力度が149kgf/cm2にも達したが、S1と同様に柱フェイス位置で塑性ヒンジが形成され、梁曲げ降伏先行型の挙動を示した。梁主筋の付着性状も終始良好に保持され、約18dの定着長さでも接合部内での主筋の滑動現象は見られなかった。3)十字型接合部では2体とも上階柱の脚部で曲げ降伏し、降伏耐力を維持しながら終局に至る同じ性状を示した。接合部コンクリート強度が上階柱に比べて低いJ2でも、その損傷が部分的に接合部に及んだ程度の軽微なものであり、J1の破壊状況と大差はなかった。
PDFファイル名 014-01-2071.pdf


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