種別 | 論文 |
主題 | はり下端筋が折曲げ定着されたRC壁柱・はり接合部に関する解析的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 和泉信之(戸田建設) |
連名者1 | 濱田聡(戸田建設) |
連名者2 | 谷地畝和夫(戸田建設) |
連名者3 | 根本大治(戸田建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 413 |
末尾ページ | 418 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 中高層壁式ラーメン鉄筋コンクリート造集合住宅の桁行方向の架構は、偏平な壁柱とはりから構成されるはり降伏型純ラーメン構造である。一般に内部の壁柱に取りつくはり主筋は接合部内に通し配筋されることが多い。一方、このはり主筋を接合部内で重ねることなく、別々に折曲げ定着するディテールは、はりプレキャスト工法等施工上の利点が多いが、このような壁柱・はり接合部に関する研究は少なく、地震力に対するせん断抵抗機構はまだ十分に把握されていない。本研究では、はり下端筋が折曲げ定着された壁柱・はり接合部のせん断抵抗機構を解明する第一歩として、はり下端筋の折曲げ部定着機構をボンドリンクによりモデル化し、はり降伏型十字型部分架構の有限要素解析を行い、接合部の内部応力状態から主なせん断抵抗機構を検討する。 結論 はり上端筋が通し配筋、はり下端筋が折曲げ定着されるはり降伏型壁柱・はり接合部の有限要素解析を行い、接合部内部応力状態の検討を行った。その結果、以下のことがわかった。本研究で用いた折曲げ筋の定着機構のボンドリンクによるモデル化は、壁柱・はり接合部に折曲げ定着されたはり下端筋の実験結果を主筋降伏レベルまで表現できる実用的方法である。はりが曲げ降伏した後、層間変形角1/50程度までの変形における壁柱・はり接合部の主たるせん断抵抗機構は、通し配筋されるはり上端筋のストラット域内の付着力が寄与するストラット機構及び折曲げ部からの定着力によるサブストラット機構であるものと考えられる。ただし、ボンドリンクの諸定数及び各せん断抵抗機構の耐力の定量的評価等は今後の課題である。 |
PDFファイル名 | 014-01-2072.pdf |