種別 | 論文 |
主題 | プレキャストコンクリート型枠相互の接合方法及び本体コンクリートとの一体化 |
副題 | |
筆頭著者 | 信田佳延(鹿島建設) |
連名者1 | 山毅彦(鹿島建設) |
連名者2 | 木村英幸(鹿島建設) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 453 |
末尾ページ | 458 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに プレキャストコンクリート型枠をRC構造物やPC構造物に適用する場合、プレキャスト型枠も構造部材の一部とすることが望まれる場合がある。この場合の問題は、プレキャスト型枠と本体コンクリート及びプレキャスト型枠相互の間の構造的な一体性を確保することにある。本報文では、プレキャスト型枠をRC吊床版橋の引張部材に使用することを目的に実施した、プレキャスト型枠を含むパネル状RC部材の一体性に関する曲げ載荷試験結果を報告する。試験は、プレキャスト型枠の表面処理方法(本体コンクリートとの接合面の処理方法)及びプレキャスト型枠相互の接合方法を要因として、ひびわれ発生荷重、ひびわれの進展状況、最大履歴荷重などについて、一体打設した試験体との比較により一体性の評価を行ったものである。 おわりに 今回の試験により、プレキャスト型枠と本体コンクリートとの一体性を確保する方法としては骨材の洗いだしのみでもある程度の一体性は保てるが、施工での品質の変動を考慮すると、安全性の観点からジベル筋の設置など、機械的なせん断抵抗手段を取ることが望まれること、プレキャスト型枠相互の接続としては、既往の種々の研究でも示されているとおり、型枠内の鉄筋を接合することが望ましいこと、などが確かめられた。プレキャスト型枠の利用は、本体構造物の構造形式によっては有効な施工方法であり、また、将来の施工の合理化(省力化、機械化)にとっても重要な技術と考えられる。今回の試験のような短期的な一体性の検討に加え、長期での挙動(本体コンクリートの体積変化に対する追従、クリープ・乾燥収縮の影響、接合材料の長期耐久性など)の把握が、今後必要と考えられる。 |
PDFファイル名 | 014-01-2079.pdf |