種別 | 論文 |
主題 | 梁端部における根巻きコンクリートの力学特性に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 塚越英夫(清水建設) |
連名者1 | 下村英男(清水建設) |
連名者2 | 羽切道雄(清水建設) |
連名者3 | 香田伸次(清水建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 511 |
末尾ページ | 516 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 鉄骨柱脚を鉄筋コンクリート(以下RCと称す)でかため、その固定度を確保する根巻き型柱脚に関しては既に多くの実験的研究がなされているが、RC部の耐荷機構は複雑で未だ明確な評価を得るに到っていない。その内で、秋山はRC造の根巻き部の耐荷機構はせん断補強筋が支配的であるとし、耐力評価法と設計法を提案して実験的に検証を行っている。また、森田ほかは根巻き型柱脚のせん断破壊は鉄骨柱の支圧によるパンチングシアー破壊であると考え、せん断終局耐力の評価を行っている。本論文は秋山の考え方をもとにして梁端部に鉄骨柱脚のRC造根巻き構法を採用し、更にプレキャスト化した場合のRC造部分の挙動を把握するために実験を行い、靭性確保のための条件について検討したものである。 まとめ 梁端部に根巻きコンクリートを用いてプレキャスト化した16体の試験体に載荷した結果、ブラケット部の靭性確保のための条件として以下の知見を得た。(1)梁端部におけるプレキャストの根巻き構法は秋山の提案式による必要せん断補強筋量と必要頂部補強筋比を求め、更に頂部の付着割裂破壊と側面のせん断破壊及びせん断付着破壊の検討を行えば良好な履歴性状が得られる。(2)ブラケット部に作用するせん断力は複雑でありかつ打継ぎがあるが、簡略化した応力状態での曲げ降伏に対するせん断設計は既往の式に低減係数Φ=0.7を乗じたもので評価できる。(3)せん断補強筋は必ずしも閉鎖型もしくはU型でなくとも良く、上下主筋に渡る幅止め形式でも履歴性状の差異は少なかった。また、U型の補助スターラップや船底形の下端補助筋は頂部で有効に働いた。 |
PDFファイル名 | 014-01-2089.pdf |