種別 | 論文 |
主題 | 外ケーブルを用いたPRCばりの耐力に及ぼす中間支持点の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 柳沼善明(日本大学) |
連名者1 | |
連名者2 | |
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連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 571 |
末尾ページ | 576 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 近年、外ケーブル方式による構造物の設計ならびに施工が注目されている。外ケーブル方式とは、コンクリート断面の外部にPC鋼材を配置した構造形式である。外ケーブル方式の使用には数々の利点があるため、その使用が増加するものと予想される。外ケーブル方式のプレストレスト鉄筋コンクリート(PRC)ばりの耐力ならびに挙動は、外ケーブルの途中を部材に固定する中間支持点の有無により著しく影響される。特に、スパン長とはりの高さとの比が大きな細長いはりほど、その影響は顕著である。これは、PC鋼材がコンクリート断面の外部に配置されているため、外力を受けた部材がたわむことにより、PC鋼材とはり部材図心軸との偏心距離が変化することに起因している。そこで、本研究は外ケーブルを用いたPRCばりの耐力に及ぼす中間支持点の影響を解析により明かにするものである。解析に用いたモデルはりは、中間支持点の数(6種類)、鉄筋比(4種類)、プレストレス力(4種類)、スパン長とはりの高さとの比(4種類)をそれぞれ変化させた。解析方法は、材料の非線形ならびに幾何学的な非線形を考慮した有限要素解析である。解析プログラムはパーソナルコンピュータを使用し作成した。 まとめ 外ケーブルを用いたPRCばりの耐力に及ぼす中間支持点の影響について、中間支持点の数、鉄筋比、プレストレス力、スパン長とはりの高さとの比(l/h)を変化させて有限要素解析を行なった結果をまとめると次の通りである。外ケーブル方式の最大荷重に及ぼす中間支持点の影響は、l/hにより大きく異なった。l/hが小さい場合中間支持点の影響は少なく、l/hが大きくなると中間支持点の数の影響が顕著に表れた。特に、中間支持点のない外ケーブル方式の場合、l/hを大きくすると最大荷重が著しく減少するため、中間支持点を設ける必要があると考えられる。外ケーブル方式のPRCばりの最大荷重は中間支持点の数、鉄筋比、プレストレス力、l/hなどにより相当異なるため、解析によりそれらの影響を調べる必要があると思われる。 |
PDFファイル名 | 014-01-2099.pdf |