種別 論文
主題 連続繊維を梁主筋とした柱梁内部接合部の挙動
副題
筆頭著者 山田守(大林組)
連名者1 木村耕三(大林組)
連名者2 小畠克朗(大林組)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
2
先頭ページ 619
末尾ページ 624
年度 1992
要旨 はじめに
近年、鉄筋に代わる材料として高強度、高弾性の繊維を用いた連続繊維補強材の研究が進み、次第に連続繊維補強コンクリート造架構の実現への気運が高まってきた。これまでのところ、連続繊維補強コンクリートの部材等の実験が多く行われているが、架構を実現させるために必要となる柱梁接合部の挙動に関する研究は行われていない。RC造の柱梁内部接合部では、通常、梁主筋は通し配筋とするが、細径で、かつ高引張強度を有する連続繊維補強材を梁通し配筋として用いると、接合部内での付着・定着がかなり厳しくなることが予想される。RC造の場合、梁通し配筋の付着・定着が劣化すると、1)主筋の抜け出し量が増え、架構の復元力特性が逆S化となる、2)隣接梁の曲げ圧縮負担が増大し、ヒンジ部の曲げ耐力の低下が生じる、等の弊害があることが知られている。本論文の目的は、連続繊維補強コンクリート造架構を実現させる第一段階として、4種類の梁主筋−異形鉄筋、炭素繊維棒材、異形アラミド繊維棒材、板状アラミド繊維棒材−を用いて柱梁内部接合部の実験を行い、梁通し配筋の付着・定着性状が架構の耐力、復元力特性に与える影響について考察することである。
結論
連続繊維棒材を梁通し配筋として用いた内部接合部の実験より、以下の知見が得られた。1)連続繊維棒材の抜け出しは弾性伸びによるものがほとんどであり、付着指標が劣っていても鉄筋の場合に見られるような顕著なスリップ性状を示さない。2)等価粘性減衰定数は異形鉄筋を用いた場合に比べて小さく、連続繊維棒材を用いた架構の設計は靭性設計よりも強度設計が適当と考えられる。3)付着性状の劣る連続繊維棒材を用いた場合には、接合部隣接梁が早期に圧壊する可能性がある。
PDFファイル名 014-01-2107.pdf


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