種別 | 論文 |
主題 | 連続繊維補強筋を横拘束筋に用いたコンクリート部材の圧縮特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 細井良二(埼玉大学大学院) |
連名者1 | 睦好宏史(埼玉大学) |
連名者2 | 谷口裕史(間組) |
連名者3 | 喜多達夫(間組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 637 |
末尾ページ | 642 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 連続繊維補強材(以下FRP)は高強度であるが、塑性ひずみがない脆性材料である。これを主筋に用いた梁の曲げ破壊性状は同様にして脆性的であることが知られており、鋼材を用いた場合と同じような靱性的な性状に改善するための研究がいくつか行われている。その中で曲げ圧縮破壊する部材に対して変形能を確保するために、コンクリートを拘束することが効果的であることが知られており、筆者らも緊張材にFRPを使用したPC曲げ部材に、横拘束筋鋼材を配することにより変形性状が改善できることを報告した。本研究では、FRPを横拘束筋として用いたコンクリート供試体の中心軸圧縮試験を実施し、FRPにより拘束されたコンクリートの圧縮応力−ひずみ性状を実験的に明らかにした。さらにFRPを横拘束筋および緊張材に用いたPC梁部材の載荷試験を実施し、FRPの拘束効果により、梁の変形性状を大きく改善できることを明らかにした。 まとめ 本研究の結果をまとめると以下のようになる1)FRPを拘束筋に使用することにより、コンクリートの変形能を大きく改善できる。2)かぶりを持ったコンクリートを拘束した場合の挙動は、拘束コンクリートとプレーンコンクリートの複合体と考えられる。3)FRP拘束効果は、拘束筋のピッチ、形状、コンクリート強度に大きく影響される。4)FRPを用いたPC部材の曲げ圧縮部コンクリートを、FRPで横拘束することにより、部材の変形性能が大きく改善できる。 |
PDFファイル名 | 014-01-2110.pdf |