種別 | 論文 |
主題 | 逆T形埋設型枠を用いたT形梁の曲げせん断実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 岡本公夫(鹿島建設) |
連名者1 | 渡辺茂雄(鹿島建設) |
連名者2 | 張愛暉(鹿島建設) |
連名者3 | 田中恭哉(富士ピー・エス) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 723 |
末尾ページ | 728 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 建設現場においては、人手不足への対応、工期短縮を目指した施工の合理化のために複合化工法が大幅に採用されている。床スラブ工法にはハーフPCa板が多く使われ、既成のものもあるが、新たに逆T形埋設型枠(以下、FR板と記す)を用いた床スラブ(以下、FR床スラブと記す)工法を開発したので、その構造性能について報告する。FR床スラブ工法の概念を図−1に示す。FR板はリブ付きのプレキャスト・プレストレスト・コンクリート板であり、リブ部に配置されたPC鋼材により所定のプレストレスを導入したものである。本工法は鉄筋コンクリート(RC)造、プレキャスト鉄筋コンクリート(PCa)造および鉄骨(S)造のいずれの架構にも採用可能であり、スパン4m〜7mの床スラブに対しても適用できる。設計面での特徴は、小梁がなくてもクリープ撓みが通常のRC床スラブより少なく、施工面では、下面がフラットで直天井仕上げが可能となり、支保工の削減・工期短縮を図ることができる。本研究では、既にFR板およびトッピングコンクリートを打設した床スラブ単体に関して構造的安全性の確認を行っている。本実験は、RC梁、PCa梁およびS梁とFR床スラブが一体として構成されるT型梁の合成効果を確認することを目的に、地震力を対象とした大野式加力方法による曲げ・せん断実験を行い、その構造安全性を検討した。 むすび 以上の結果より、FR板を用いた合成スラブ工法は、構造的に通常のRCスラブと同等以上の構造性能を有しており、RC梁およびPCa梁、さらにはS梁との合成床スラブとして設計可能と判断された。施工合理化を目標にFR床スラブ工法の開発研究を進め、1991年10月、日本建築センターの一般構造評価を得ることができ、現在、施工実績の蓄積に努めている。 |
PDFファイル名 | 014-01-2125.pdf |