種別 論文
主題 柱RC・梁Sの混合構造接合部の耐震性能に関する実験的研究
副題
筆頭著者 米澤健次(千葉大学大学院)
連名者1 飯塚信一(西松建設)
連名者2 野口博(千葉大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 735
末尾ページ 740
年度 1992
要旨 はじめに
各構造の長所を適材適所に活用することにより、経済的で合理的な構造を構成しようとする考えから生まれた混合構造に関し、最近内外で会議が開催され、注目されている。既存の構造形式では得られない生産、施工性を得ることが新システムとしての混合構造の目指すところであるが、建築生産に及ぼす多くの杜会的要因(熟練技能工の不足・高齢化、市場の拡大、建築物の大型化・多様化)や経済的要因を解決する可能性を持ち合わせていると言える。最近の鉄骨造の値上がりや労務不足による型枠・鉄筋工事等の省力化という社会的背景もあって、柱RC・梁Sの混合構造の開発が我国でも進められるようになってきた。そこで本研究では、施工やコンクリート打設時を考慮し、接合部内をできるだけ単純化するために接合部中央の中板(ウェブ)を取り除いたRC系接合部のディテールを開発し、1990年には梁降伏型の実験を行った結果、ディテールの工夫により耐震性能が向上する事が確認された。本年度では、その良好な接合部ディテールにおける接合部破壊型の実験を行い、応力伝達機構を考察し、接合部のせん断耐力を定量的に把握することを目的とした。
まとめ
(1)柱RC・梁Sの柱梁接合部において、本研究における接合部ディテールは、コンクリートを拘束することにより、良好な応力伝達機構を示し、十分な変形性能および耐力を示す事が分かった。(2)接合部コンクリートの初期及び第二せん断剛性には、接合部有効体積及び梁幅の違い(YT−1、2)による影響は見られなかった。(3)ひび割れ時せん断力の実験値をひび割れせん断強度の計算値で除することにより求めた接合部コンクリートの有効断面積は、普通強度コンクリート(YT1、2)については、仮定したAc=柱幅/2×柱せいと良い対応を示した。(4)接合部直交方向エンドプレートがせん断抵抗要素であった。また、上記のように、コンクリート有効断面積を仮定した場合、コンクリートの拘束係数は、約1.8程度であった。また今後の課題として、あらゆるディテールを統一的に評価するため、接合部の形状及び鉄骨量がコンクリートの拘束がどの程度影響するか定量的に把握する事が必要である。
PDFファイル名 014-01-2127.pdf


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