種別 論文
主題 ハーフプレキャスト化構工法による鉛直接合部差筋のない耐震壁架構モデルの水平加力実験
副題
筆頭著者 古屋則之(大林組)
連名者1 吉岡研三(大林組)
連名者2 栗田康平(大林組)
連名者3 高見信嗣(大林組)
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
2
先頭ページ 825
末尾ページ 830
年度 1992
要旨 はじめに
筆者らは鉄筋コンクリート造建物の施工の省力化と熟練型枠工の不足などに対応して、図−1に示すような、型枠を兼ねたハーフプレキャスト(以下、ハーフPCa)部材を用いて耐震壁架構を構築する工法の開発を行なっている。構造的には、壁〜柱間の鉛直接合部には接合筋を設けず、壁の後打ちコンクリートと柱とはコッター等を介して面接触するだけとし、壁〜梁間の水平接合部に差筋を配して応力伝達を図ることを特徴としている。これは、壁と柱との接合工事を省くことだけではなく、水平力に対して靭性のある耐震壁架構を構築することを意図したものである。
まとめ
壁〜柱鉛直接合部に接合筋を設けない、ハーフPCa部材を用いた構造形式の連層耐震壁に対する今回の水平加力実験の結果から、以下のことが確認された。(1)鉛直接合部にはすべりが生じて架構としての一体性が低下するが、初期剛性、各種強度等は一体に成形した耐震壁架構とほとんど同等に評価することができ、せん断破壊時の変形は一体に成形した耐震壁架構より大きく、靭性に富んだ架構となる。(2)各種強度や荷重〜変位包絡線などは接合部でのすべりを考慮したFEM解析によってほぼ適切に評価することができる。(3)せん断終局強度はせん断すべり破壊によって決まったが、実験値は梁の主筋をせん断補強筋として考慮し、既往のせん断終局強度算定式(広沢式)で求めた結果とよく一致した。終局強度型耐震設計指針式を適用するには、接合部でのすべりを反映した運用を検討する必要があろう。
PDFファイル名 014-01-2143.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る