種別 論文
主題 RC2層ラーメン橋脚における中層梁に着目した仮動的実験に関する研究
副題
筆頭著者 貞末和宏(埼玉大学大学院)
連名者1 大場新哉(首都高速道路公団)
連名者2 睦好宏史(埼玉大学)
連名者3 町田篤彦(埼玉大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
2
先頭ページ 861
末尾ページ 866
年度 1992
要旨 はじめに
近年、鉄筋コンクリート(RC)ラーメン構造物が、土木分野において、鉄道や道路橋等の高架橋によく用いられるようになってきた。しかし、このようなラーメン構造物の地震時における構造物全体の応答性状及び各部材の挙動は明確にされているとは言い難い。さらに、大地震において、ラーメン構造物を耐震的に設計するために、各部材の耐力及び靱性をどのように設計するか等についてはほとんど解明されていない。1978年に起きた宮城県沖地震で、RCラーメン橋脚に被害が生じたことは記憶に新しい。既往の研究によれば、RCラーメン構造物における各部材の靱性能が構造物全体の応答挙動に大きな影響を及ぼすことが報告されている。本研究は、RC2層ラーメン橋脚を対象として、中層梁に着目し、地震時における中層梁の応答挙動を、材端弾塑性バネモデルによる非線形応答解析と載荷実験とを組み合わせた仮動的実験(Pseudo-dynamicTest)によって明らかにしようとしたものである。
まとめ
RC2層ラーメン構造物を対象として、中層梁の地震時応答性状を詳細に検討するために、中層梁の載荷実験とラーメン全体の応答解析を組み合わせた仮動的実験手法を開発した。仮動的実験および材端弾塑性バネモデルに基づく応答解析結果から、以下のことが言える。(1)中層梁の載荷実験とラーメン全体の弾塑性応答解析結果から成る仮動的実験システムにより、中層梁の地震時弾塑性応答性状を実験的に求めることが可能である。(2)材端弾塑性バネモデルに基づく応答解析結果と仮動的実験結果から得られた、中層梁の復元力、ラーメン全体の応答性状は比較的よく一致し、これまで用いられてきた中層梁の復元力モデルの妥当性が示されたと言える。(3)今後は、中層梁の破壊性状、靱性率、耐力がラーメン全体の耐震性状に及ぼす影響を明らかにしていくつもりである。
PDFファイル名 014-01-2149.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る