種別 | 論文 |
主題 | 剛性を考慮に入れた高層鉄筋コンクリート造建物の耐震設計法 |
副題 | |
筆頭著者 | 境有紀(東京大学) |
連名者1 | |
連名者2 | |
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連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 873 |
末尾ページ | 878 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 建物の耐震安全性のためには、耐震設計の目標を的確に設定し、これを満たすように建物の耐震性能を確保することが重要である。耐震設計の目標は、工学的、社会的判断を伴うため、一義的に設定することは難しいが、現状では、地震時の部材の塑性率と建物の層間変形角によって表現されることが多い。例えば、文献では、建築物の耐用年限中に1回経験する可能性のある大地震動が作用した時の耐震設計の目標を次のように設定している。1)梁端の塑性率は4程度以下、1階柱脚の塑性率は2程度以下とする。2)層間変形角は1%程度以下とする。3)対象建物の崩壊機構は原則として梁曲げ降伏先行型とする。一方、地震時の部材の塑性率や建物の層間変形角を制御するための耐震性能は、前者に対しては保有水平耐力であり、後者に対しては剛性である。建物の保有水平耐力を表現する指標としては、降伏時のベースシア係数が用いられるが、建物の剛性を表現する指標は特になく、従って地震時の建物の応答層間変形角を制御する簡便な方法は、確立されていないのが現状である。そこで本研究では、地震時の建物の応答層間変形角を制御する指標を提案し、これを耐震設計に適用する方法について示した。 まとめ 1)地震時の建物の応答層間変形角を制御する変形指標を提案した。2)様々な層数、剛性をもつ建物を設計し、弾塑性地震応答解析を行なって、変形指標の地震時の建物の応答層間変形角を制御する指標としての妥当性を確認した。3)大地震時の応答層間変形角を1%程度以下とするための変形指標の目標値を示した。 |
PDFファイル名 | 014-01-2151.pdf |