種別 | 論文 |
主題 | 局所化したひずみを有するコンクリートの構成則と安定条件 |
副題 | |
筆頭著者 | 吉川弘道(武蔵工業大学) |
連名者1 | 西村尚朋(武蔵工業大学学生) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 903 |
末尾ページ | 908 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき コンクリート材料の単軸挙動において、最大強度以降に軟化領域(softening)が観察されることは、コンクリートのもつ最も特徴的な非線形挙動の一つである。このことにより、ピーク以降においては、ひずみが局所化すること、不安定状態となること、寸法効果が誘発されることなどの特異な非線形現象が存在する。このため、破壊力学の応用やエネルギ原理の適用などの多くの研究が活発となリ、1980年代におけるConcrete Mechanicsの主要な論点となっている。そこで、本研究は、圧縮荷重を受ける単軸部材を対象とし、応力は一様状態であるが、軟化する領域と除荷する領域の両者が存在する場合の、応力〜ひずみ関係の記述方法と安定/不安定条件について考察するものである。本文では、まず全体に対する軟化領域の比Ωを用いて、対象とする単軸部材の支配方程式を求めるとともに、平均的な応力〜ひずみ関係式(構成則)を定式化する。加えて、部材全体の第2仕事を求解するとともに、その符号(正負)による安定/不安定条件を提示するものである。また、snapback状態における安定的な計算方法についても述べるものである。 あとがき 本文は、最近の破壊力学の論点であるひずみの局所化とその安定条件について理論的考察を行うとともに、種々の数値シミュレーションを提示したものである。一般応力場における定式化、局所化の進行条件、FEMへの適用などを次の課題と考えている。 |
PDFファイル名 | 014-01-2156.pdf |