種別 論文
主題 高強度材料を用いたコンファインドコンクリートの強度および変形特性
副題
筆頭著者 中塚佶(大阪大学)
連名者1 鈴木計夫(大阪大学)
連名者2 中川裕史(東急建設)
連名者3 溝口茂(高周波熱錬)
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
2
先頭ページ 961
末尾ページ 966
年度 1992
要旨 はじめに
コンクリート曲げ部材の曲げ靭性を改善する構造技術としてコンファインドコンクリートの利用が非常に有効であることが実験的、解析的に明らかにされ、同コンクリートを用いる曲げ靭性設計法の提案なども行われている。しかし、同設計法確立のための基礎となるコンファインドコンクリートの力学的特性は、普通強度の材料を用いる場合においては次第に明らかにされつつあるものの、最近注目されてきた高強度材料を用いる場合についてのデータは未だ十分でない。本研究は、高強度材料によるコンファインドコンクリートの力学的特性を調べようとするもので、圧縮強度が300、600、900kg/cm2級のコンクリートと降伏強度が4000、8000、13000 kg/cm2級の円形横補強筋を組み合わせた各種のコンファインドコンクリートの、円柱試験体の単軸圧縮応力下における強度および変形特性を調べると同時に、筆者らが既に誘導した強度・変形特性推定式を高強度材料を用いる範囲にまで拡張する試みについて述べたものである。
まとめ
1)コンファインドコンクリートのプレーンコンクリートからの圧縮強度増分は、平均拘束応力指標(psσsy)およびピッチ(S)が同じ場合でも、横補強筋の降伏強度(σsy)の増加によって低下し、その程度はF900シリーズにおいて大であった。2)F300、F600シリーズの試験体の横補強筋平均ひずみ度(εs)は軸ひずみ度(εc)の増大に従って滑らかに増大したが、F900シリーズでのεsは試験体の圧縮強度点以降において、降伏ひずみ度以下の値から急激に増大した。F300、F600シリーズの試験体の圧縮強度点において横補強筋に作用している(曲げモーメント(M)、軸力(N))状態は、その断面の全塑性M−N関係にほぼ到達した。しかし、F900シリーズの、とくにσsyが大なる場合には降伏M−N関係にも達しなかった。3)高強度材料を用いたコンファインドコンクリート試験体でみられた、圧縮強度点における横補強筋の未降伏状態などを考慮する強度・変形特性推定式を、既往の算定式を修正する形式で誘導した。
PDFファイル名 014-01-2166.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る