種別 | 論文 |
主題 | FRPと各種モルタルで補強したRC梁の曲げ破壊性状に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 佐藤貢一(奈良建設) |
連名者1 | 小玉克巳(武蔵工業大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 979 |
末尾ページ | 984 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 著者らは、これまでの研究で補強筋としてFRP(Fiber Reinforced Plastic)を、損傷を与えた鉄筋コンクリート梁(以下RC梁)の引張側に配置し、ポリアクリル酸エステル系ポリマーモルタル(以後PPモルタル)補強材で一体化する補強法を提唱してきた。本補強法で補強することにより、既存RC梁のひびわれ幅、梁中央のたわみ量、主鉄筋の応力が低減され、静的曲げおよび疲労環境下において耐久性が向上されること、さらにこれらの曲げ性状が計算によって十分把握できることを示してきた。またFRPを補強筋として使用した場合、FRPの引張剛性(繊維断面積×弾性係数)が補強後の性状に大きく影響し、補強筋の剛性を上げることが必ずしも補強後の耐久性向上につながらず、その破壊性状が補強部の剥離破壊であることが認められた。そこで損傷を与えたRC梁をFRPと各種性状の異なるモルタルを用い補強し、補強部分の曲げ破壊性状を検討した。 まとめ 本実験結果より以下のことが言える。曲げ部材の引張側を補強筋とモルタルを用いて補強する場合弾性係数の高いモルタルを用いると同一曲率において、補強部分と曲げ部材の接着界面の作用せん断付着応力が増加する。したがって付着強度の高い材料を使用しないと早期剥離に至り主鉄筋応力、ひびわれ幅、梁中央部のたわみ量を低減できず補強効果が発揮できない。さらに、補強部分の断面厚の増加によっても、補強部分と曲げ部材の接着界面の作用せん断付着応力は増加する。以上のことから、弾性係数の低いフレキシブルなモルタルを用い、補強部分の断面厚は薄い形状のものが良好であると言える。また、補強梁の曲率を用いて接着界面の作用せん断付着応力を算定することにより補強梁の剥離性状を把握できた。 |
PDFファイル名 | 014-01-2169.pdf |