種別 | 報告 |
主題 | ハイパフォーマンスコンクリートの実構造物における施工性 |
副題 | |
筆頭著者 | 高橋秀樹(西松建設) |
連名者1 | 宮下剛士(西松建設) |
連名者2 | 杉山嘉則(麻生セメント) |
連名者3 | 北崎賢治(福岡コンクリート工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 45 |
末尾ページ | 50 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 近年、構造物は大規模化・高層化が進み、密な配筋やコンクリートの充填が困難な複雑な形状の部材の施工が要求されている。しかし熟練作業員の不足から、コンクリートの打込みや締固め作業が困難になり、施工不良による品質低下が大きな問題となっている。このような状況の下で、コンクリート工事の省力化そしてコンクリートの高性能化を目的として、東京大学・岡村研究室においてハイパフォーマンスコンクリート(以下、「HPC」)が開発された。HPCは、高耐久性を有し、流動性・充填性かつ分離抵抗性に優れているために、締固めを行わなくても施工が可能とされている。HPCについては、施工実験を含めた研究は各所で実施されているが、実際の構造物への適用は現時点では極めて少ない。本報告は、このコンクリートを実構造物に適用し、実際に使用した状況と併せて実施した実験の内、主にHPCの施工性についてとりまとめたものである。 おわりに 施工および実験の結果、HPCの生コン工場での製造、アジテータ車での運搬、ポンプ圧送による打込み、型枠にかかる側圧等から、その施工性を確認することができた。また、締固めを行わなくても高品質なコンクリートの施工が可能であることがわかった。このように、HPCはコンクリート施工の省力化、コンクリート構造物の品質向上を図る上で大きな威力を発揮するものと考えられるが、今後は施工技術の確立を図るとともに課題として残されている構造物の要求性能に合わせた品質管理手法の確立を図っていくことを考えている。 |
PDFファイル名 | 014-02-1004.pdf |