種別 | 報告 |
主題 | ハイパフォーマンスコンクリートを用いた工場製品の製造実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 本間雅人(日本コンクリート工業) |
連名者1 | 丸山武彦(日本コンクリート工業) |
連名者2 | 冨山勝三(日本コンクリート工業) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 69 |
末尾ページ | 74 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 一般にコンクリート工場製品は、部材厚が薄く、鉄筋が密に配筋されているためコンクリートの充填が困難な場合がある。そのため、施工にはバイブレータが不可欠であり、労働者は多大な労力を必要とし、工場周辺では大きな騒音が問題となることもある。近年、ハイパフォーマンスコンクリート(以下HPコンクリートと称す)に代表されるような、締固めを必要とせずに高い品質を得られる可能性のあるコンクリートが研究、開発されている。これらは、本来現場施工を対象としているが、工場製品の製造にも有効と考えられる。本報では、工場においてHPコンクリートを実製品に適用し、現行設備によるHPコンクリートの適用性および得られた製品の品質などについて報告する。 まとめ 本実験の結果をまとめると、以下のようになる。1)骨材の表面水を測定し、現場配合を補正すれば、コンクリート製品工場の現行設備を使用してもHPコンクリートの製造は可能である。しかし、粗骨材の粒度分布の変動などから、練りあがったHPコンクリートのスランプフロー値にはいくらか変動がみられた。2)HPコンクリートは、打込み終了後ただちに打込み面を仕上げることができるが、ブリージンクによる余剰水の上昇がないことや粘性の高いことから、コテ仕上げは行いにくい。3)締固めを行わずに製造したHPコンクリート製品の気泡発生率は、バイブレータを用いて締固めた従来コンクリートと同程度か若干少ないが、打込み方法を改善すれば、さらに気泡を低減できるものと考えられる。4)比較的スランプフロー値の大きなHPコンクリートは、流動距離が長くなると若干粗骨材の分離がみられるものの、それによる充填性の低下および強度低下などの悪影響は少ないと考えられる。5)蒸気養生を行ったHPコンクリートは、早期に高強度が得られるが、標準養生を行ったものに比べて、以後の強度増加は鈍化する。 |
PDFファイル名 | 014-02-1008.pdf |