種別 | 報告 |
主題 | 超流動コンクリートの打放し建築構造物への適用 |
副題 | |
筆頭著者 | 早川光敬(大成建設) |
連名者1 | 松岡康訓(大成建設) |
連名者2 | 山田哲夫(大成建設) |
連名者3 | 黒岩秀介(大成建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 91 |
末尾ページ | 94 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 超流動コンクリートを都内の建築工事に適用する際に行った調合、打ち込み、収縮などの検討結果、および側圧とポンプ圧送圧の測定結果について報告する。用いた超流動コンクリートは分離低減剤に発酵技術により製造される多糖類ポリマーの一種を使ったものである。このコンクリートの基礎物性、性状の経時変化、および構造体の均質性などは昨年報告されている。この建築構造物はRC造で地上5階、地下4階の多目的ビルで、外部仕上げは打放しである。超流動コンクリートはその外壁部分に使用した。なお外壁表面には耐久性を確保するために、透明の樹脂塗装を施した。用いた超流動コンクリートの総量は約3000m3である。製造はレディミクストコンクリート工場で行い、運搬時間の平均は1時間であった。現場着のコンクリートのスランプフローの目標値を60〜70cmとし、60cm以下のものには現地で高性能減水剤を添加して、所定の流動性をもたせるようにした。本建物は昨年12月に竣工した。 まとめ 超流動コンクリートを打放し建築構造物の工事に適用した。工事に先立ち、調合、打ち込み、収縮などについて検討を行い、工事においては通常の品質管理に加えて型枠の側圧とポンプの圧送圧の測定を行った。これらの結果はさきに述べたとおりである。実工事での使用を通し、超流動コンクリートは締め固めを行わなくとも型枠の隅ずみにまで確実に充填できること、型枠の継目から分離した水が洩れることがないためきれいな表面が得られることなど、総じて打放し仕上げに適したコンクリートであることが確認された。 |
PDFファイル名 | 014-02-1012.pdf |