種別 | 報告 |
主題 | 塩害対策を目指したGRC埋設型枠工法の開発に関する基礎的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 武若耕司(鹿児島大学) |
連名者1 | 松本進(鹿児島大学) |
連名者2 | 浜崎智洋(鹿児島大学大学院) |
連名者3 | 橋口隆(鹿児島建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 143 |
末尾ページ | 148 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき 埋設型枠工法は、在来工法に比べて型枠の設置、取外し等の手間が大幅に削減され、工期短縮や管理費用の縮小などの経済的効果が大きいと予想されるばかりではなく、この型枠に用いる材料の品質を高度に改善して、耐透水性、気密性、遮塩性などを高めることによって、例えば、海洋コンクリート構造物の有効な鉄筋防食方法とも成り得ると期待される。事実、一昨年改訂されたJCI編「海洋コンクリート構造物の防食指針(案)」においては、新規構造物における第2種防食方法の一つとして、PICあるいはPCCを材料とした防食型枠工法が推奨されている。一方、ガラス繊維補強セメント(GRC)は、その高靭性、耐透水性、耐摩耗性等の優れた性質を活用して、現在既にパネル材等に広く用いられ始めている。著者らは、このGRCの力学的および物理的性質に着目して、これを防食型枠材料の1つとして活用できないかと考えた。ここでは、GRC防食型枠の実用化を目的として行っている検討内容について報告する。 まとめ 鉄筋防食用埋設型枠へのGRCの活用可能性を検討し、これまでに次のことを確認した。1)型枠とコンクリートの付着性に影響を及ぼす型枠表面形状の定量評価を行い、その際用いた形状評価指標と付着性能の間によい相関が得られたこと。2)今回の表面形状評価方法によって得られるGRC型枠表面の凸凹の平均深さが0.5〜1mm程度であれば、通常の構造部材での型枠とコンクリートの一体性は十分に確保できること。3)GRC埋設型枠の使用によって、鉄筋上のカソード反応を大幅に抑制できること。4)しらすは、GRC用の細骨材として有効に活用できる可能性があること。 |
PDFファイル名 | 014-02-1021.pdf |