種別 報告
主題 低騒音研り工法に関する研究
副題
筆頭著者 源野博好(阪神高速道路公団)
連名者1 吉崎稔(ショーボンド建設)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 183
末尾ページ 188
年度 1992
要旨 はじめに
高架橋道路構造物においては、供用開始後、相当年数経過しているものが増え、これに伴い補修工事も年々増加している。橋梁の伸縮装置については、車両の快適走行性を確保するために、維持管理が行われているが、この補修工事に伴って、発生する工事騒音による影響が、住民への環境保全対策の大きな課題となっている。特に、裏込コンクリートをブレーカーで斫る作業が、大きな騒音の発生源となり、工事時間帯の制約のみならず、工事施工そのものが、実施できなくなるのではないかと危惧される状況下にある。斫り作業の低騒音化工法を確立して、この問題の対策を講じることが、今後の補修工事に不可欠な要因となる。筆者らは、このような背景のもとに、供試体及び実施工の中で、補修工事に最適な工法の開発を目的に、検討をおこなってきた。ここでは、コンクリート斫り作業の低騒音化を目的として、半自動削孔機械と油圧破砕機を用いた、工法の開発及び施工実験の結果について報告する。
まとめ
5.1削孔時間の短縮)エアモーター式削孔機械を開発し、8台の同時削孔を実現したことにより、既存の削孔方法と比較して、大幅な削孔時間の短縮が可能となった。また、コアビットの改良により、各々の削孔機械の能力をさらに増大することができた。5.2破砕力の増大)既製のロックジャッキを、床版のような厚さの薄い構造物の破砕用に改造することにより、他工法と比較してより簡便に、大きな破砕力を利用することが可能となった。また、その構造を改良することにより、さらに破砕力の増大を実現した。5.3騒音)油圧セリ矢工法と従来工法の中で、使用する時間帯が一番長い機種を抽出して、騒音周波数レベル分析をおこなった。図−7より、半自動削孔機は、周波数レベルが400〜500Hzで最大となり、1000Hz以上の耳障りな音域は少なくなる傾向を示した。油圧セリ矢については、ほとんど無騒音であり、当初の目標である低騒音な工法を実現することができた。5.4時間工程)油圧セリ矢の改造により、破砕作業が容易になり、仕上げ斫り用のチッパーの所要時間も、短縮することができた。油圧セリ矢工法と従来工法の時間工程の比較を表−1に示す。現段階では、当工法により低騒音でコンクリートを破砕するためには、従来工法の約2.5倍の時間を要する。現場の状況により、前日に削孔が可能であれば、従来工法の時間工程にかなり近づけることができる。
PDFファイル名 014-02-1028.pdf


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