種別 | 報告 |
主題 | 表面振動機による超硬練りコンクリートの締固め性状に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 上野敦(東京都立大学) |
連名者1 | 國府勝郎(東京都立大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 433 |
末尾ページ | 438 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 現在、転圧コンクリート舗装(以下RCCPという)は、コンクリート舗装の新しい施工方法として関心を持たれている。しかし、RCCPは十分な締固めがなされていなければコンクリート中に空隙が存在しやすく、そのため強度および耐久性が低下する可能性を有している。良好な品質のRCCPを得るには、適切なコンクリートの配合を決定するばかりでなく、表面振動機による締固め機構を明らかにすることが重要である。締固めに関する研究は、土やアスファルトの分野で従来から進展しているが、超硬練りコンクリートの表面振動機による締固め性状は明かでないことが多い。本文は、転圧コンクリートの締固め機構を明らかにすることを目的とし、表面振動機と締固め層の応答加速度および圧力を測定し、締固めの進行にともなう振動応答挙動の観察結果を述べたものである。また、モデル的な路盤を設定し、締固め層の支持条件の相違や単位水量の変化による締固めへの影響を検討している。 まとめ 試作の表面振動機による超硬練りコンクリートの室内締固め実験によって、次の事柄が分かったと思われる。1)表面振動機による超硬練りコンクリートの締固めは、振動条件によって振動締固めおよび突固めという異なった状態がある。突固め状態は、表面振動機の加速度が1G(境界振動数)以上の範囲で原理的に生じる現象である。2)振動条件が境界振動数以上の場合でも、コンクリートが締固めによって沈下できる範囲では、突固め状態にはならず、振動締固め状態となる。3)路盤が剛性支持および弾性支持の両者を比較すると、表層部の応答加速度は剛性支持が大きいが、応答加速度の深さ方向の顕著な減衰が生じる。4)単位水量が大きくコンクリートが軟らかい方が良く締め固まるが、ローラによる転圧工法であることを考えると適度な硬さが必要であろう。今後、振動締固めと突固めの状態を含んだ表面振動機の締固め機構を理論的に解明する必要があると思われる。 |
PDFファイル名 | 014-02-1072.pdf |