種別 報告
主題 異種コンクリートの併用に関する一実験
副題
筆頭著者 浦憲親(金沢工業大学)
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キーワード
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先頭ページ 609
末尾ページ 614
年度 1992
要旨 はじめに
本研究は、異種のフレッシュコンクリートを併用したコンクリートの性質について実験的に検討したものである。実験は、異種コンクリートの併用面を含むコンクリートについて、引張及び圧縮試験、促進中性化試験、塩化物イオン浸透試験等を行っている。従来、異種生コン、異種混和剤の混用に関する研究は多数報告されている。しかし、異種コンクリートの境界面及び両者の量的関係に着目した研究は少ない。そこで、本研究では従来の研究との相違を明らかにするため、混用といわず併用としている。
結論
異種のフレッシュコンクリートを併用した場合を想定して行なった実験結果を要約すると、本実験の範囲では次の通りである。1)重量変化率は、乾燥養生すると母材コンクリートと異種コンクリートの中間となり両者の占める量の多い方の性質を示す。3%塩化ナトリウム溶液浸漬の場合、重量変化率は標準養生よりも約0.2〜0.5%大きくなる。その場合、重量変化率は、母材容積1.00から0.25まで比例して低下するが、母材容積0.00で増加して母材容積0.50に近い値を取る。2)曲げ強度は、異種コンクリートを併用しても母材コンクリートと差を生じない。引張強度及び圧縮強度は、母材容積が0.25異なると約5%変化する。3)中性化深さ及び塩化物イオン浸透深さは、併用面で変化は見られないが、供試体断面で両者の違いが現われる。4)異種コンクリートを併用したコンクリートの曲げ強度、引張強度、圧縮強度、中性化深さ、塩化物イオン浸透深さ等の数値は、母材容積の関数として一次式で評価できる。
PDFファイル名 014-02-1102.pdf


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