種別 報告
主題 積雪寒冷地におけるRC桁橋への導電性被覆電極方式による電気防食の適用
副題
筆頭著者 堺孝司(北海道開発局)
連名者1 大越威(北海道開発局)
連名者2 石川光男(日本防蝕工業)
連名者3 山本悟(日本防蝕工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 803
末尾ページ 808
年度 1992
要旨 まえがき
近年、鋼材の腐食によるコンクリート構造物の劣化が社会的にも大きな問題になっており、様々な補修工法が試みられている。これらの補修工法のうち、現在最も一般的に実施されている断面補修やライニング法等は、塩害による劣化に対して、抜本的な対策としての信頼性に欠け、より確実な防食方法の開発が望まれている。最近、この塩害によるコンクリート構造物の劣化に対して、抜本的な対策となりうる可能性のある方法として電気防食法が検討されており、国内の状況を加味した有効性の検証が強く求められている。電気防食法は、米国やカナダの積雪寒冷地の凍結防止剤による塩害対策として、橋梁上面に施工された実績が最も多いが、我が国における積雪寒冷地(北海道)では凍結防止剤の使用は比較的少なく、飛来塩分による塩害が主で、この種の被害は橋梁下面に集中している。これらの状況を踏まえ、これまで我が国における積雪寒冷地のコンクリート構造物の塩害による劣化状況を考慮した電気防食法の適用に関する実験・研究を実施してきた。本報告は、これら一連の研究のうち、導電性被覆電極方式による実構造物への適用実験について述べるものである。
まとめ
積雪寒冷地を対象とした電気防食法をコンクリート構造物に適用すべく、実橋試験を実施したが、まだ経過年数も短く十分な結論を得るに至っていない。しかし、供試体による490サイクルの凍結融解試験に十分な耐久性を示したこと、供試体による積雪寒冷地における2.5年の暴露試験(留萌、試験継続中)の状況から判断し、我国における積雪寒冷地のコンクリート構造物の防食法として導電性被覆電極方式も十分に適用可能であると考えられる。
PDFファイル名 014-02-1138.pdf


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