種別 | 報告 |
主題 | 中性化の進行に伴うコンクリートの品質変化 |
副題 | |
筆頭著者 | 高田良章(藤沢薬品工業) |
連名者1 | 魚本健人(東京大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 901 |
末尾ページ | 904 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 一般に、コンクリート構造物の中性化が進行した場合に最も重要であるのは、コンクリート中の鉄筋が発錆することによりコンクリートにひびわれが生じることであるとされており、コンクリートそのものは、中性化による物理化学的な劣化が進むことはないとされている。しかし、これは炭酸ガス濃度を高めた促進中性化試験での結果であり、屋内および屋外自然環境下におけるコンクリートの品質変化については、炭酸化反応によりコンクリート中の水和物であるC−S−Hが分解している等の研究報告もあり、未だ十分明らかとされていない。そこで本稿では、異なる炭酸ガス濃度で中性化したコンクリートの強度性状、モルタルのポロシチーおよび示差熱重量分析(TG−DTA)を用いてモルタル中の水酸化カルシウムおよび炭酸カルシウムの変化等を経時的に調べ、中性化の進行に伴うコンクリートの品質変化について検討したものである。 まとめ 促進中性化したコンクリートの圧縮強度は、炭酸ガス濃度が高い程、明らかに中性化により増大するが、屋内暴露した場合には標準養生時強度に対する強度比の低下が認められた。しかし、モルタルのポロシチー、DTAによる両者の違いは、細孔径分布以外には特に認められなかった。したがって、屋内暴露した場合の強度比の低下原因は、上記の結果からだけでは説明ができず、コンクリート表層部の影響か、あるいは生成された炭酸カルシウムの結晶形態等の違いが考えられるが、これらは今後の検討課題である。 |
PDFファイル名 | 014-02-1155.pdf |