種別 | 報告 |
主題 | 高強度コンクリート構造に対するあと施工アンカー |
副題 | |
筆頭著者 | 細川洋治(東京大学) |
連名者1 | 石原益夫(日本ドライブイット) |
連名者2 | 青木哲夫(日本ドライブイット) |
連名者3 | 青山博之(東京大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 131 |
末尾ページ | 136 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに あと施工アンカーに関する研究は、普通強度のコンクリート(以下普通強度と呼ぶ)を対象に強度、剛性について実験的に検討を行っている場合がほとんどである。近年、鉄筋コンクリート造建物に高強度コンクリート(以下高強度)を用いた例も数多くなり、これらの高強度を用いた建物に対して、設備機器などの設置を行う場合のアンカーの施工性の検討、引き抜き強度の評価法の確立は、アンカーの安全性確保という点において重要な課題の一つと考えられる。ここでは、金属拡張系アンカーの代表的な4つのタイプを中心に施工性の検討、引抜き強度と破壊形式の確認を行い、接着系アンカーについてはカプセル式と注入式カートリッジ型を用いて、付着性能について検討を行った。 まとめ 1)通常用いられている大型ドリルを使用した場合、単位体積当たりの施工時間は、普通強度(Fc219kgf/cm2)に施工した場合はT=0.52sec/cm3であるのに対し、高強度(Fc919kgf/cm2)ではT=1.08sec/cm3と約2倍の時間である。2)金属系アンカーの引張試験では、現在行われている標準的な埋め込み深さで施工を行うと、普通強度の場合より最大強度は1.54〜2.38倍と大きく上昇する。また、破壊形式は普通強度の場合はすべてコーン破壊であったものが、高強度ではアンカーの母材破断で終局に達する場合が多く見られた。3)接着系の付着試験では、高強度は普通強度の付着応力度に対し、1.05〜1.30倍となっている。4)コーン強度の評価については、割裂強度を用い、有効埋め込み長さとして、最大荷重時変位を差し引いて求めると実験値に対して、適合性がよい。 |
PDFファイル名 | 014-02-2022.pdf |