種別 | 報告 |
主題 | アラミド3軸メッシュで補強した永久型枠の開発 |
副題 | |
筆頭著者 | 田中幸一郎(竹中工務店) |
連名者1 | 大野定俊(竹中工務店) |
連名者2 | 西山正直(竹中工務店) |
連名者3 | 位田淳一(東海コンクリート工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 613 |
末尾ページ | 618 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 炭素繊維やアラミド繊維などの高強度繊維をコンクリート構造物の補強材として用いる研究が近年行われるようになってきた。特に鉄筋や緊張材の代替としてFRP補強材を用いる方法などが活発に検討されている。一方、コンクリート製の永久型枠のような薄い板状構造物の補強材としての利用も、耐食性能や力学的性能の向上などの観点から期待されている。また建設工事の省力化・工業化の推進が進められるなか、型枠のような薄肉の部材であっても一層の軽量・薄肉化が重要な開発課題となってきている。従来、型枠やカーテンウォールのような薄い部材を対象とした繊維補強コンクリートには短い繊維の利用が主体であったが、高性能化に対応するためには長繊維の利用が力学的に有利であると考えられる。しかし、短繊維に比べ長繊維は複合部材の製造方法の面で自由度が少ないなど問題がないわけではない。本論文では型枠形状および材料の選定に関して実施した種々の実験結果のうち、主にパネル自身に関連する事項を中心に報告する。また、新素材繊維補強セメント板の力学的特性について補強繊維の加工方法やメッシュ繊維の配向性の影響についても報告する。 まとめ 本研究では、高強度長繊維を用いることにより、従来よりも薄肉化・軽量化を図った打込型枠の開発を目的とし種々の検討を行った。その結果、型枠の適切な位置にセパレータを配置すると共に、その部分の板厚を部分的に厚くした形状を採用した。さらに、高強度化と生産性向上の観点からマトリックスに低水セメント比の高強度モルタルを使用し、真空脱水によって繊維を固定する製造法を採用した。一方、補強材としては破壊性状や繊維の補強効果などの観点からアラミド3軸メッシュが有効であることが明らかになった。また、実大の薄板型枠を用いた打設実験において、永久型枠として十分に性能を発揮できることが確認された。 |
PDFファイル名 | 014-02-2106.pdf |