種別 | 工学論文 |
主題 | 新補強法を用いた鉄筋コンクリート耐震壁の性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 吉崎征二(大成建設) |
連名者1 | 金田和浩(大成建設) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 2 |
先頭ページ | 985 |
末尾ページ | 986 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 水平力を受ける鉄筋コンクリート耐震壁のせん断抵抗機構は壁筋と梁筋によるトラス作用およびコンクリートのアーチ作用によって説明できる。この理論に基づくと、水平または斜めの補強を適切な位置に集中的に配置すれば、従来の壁縦横筋がなくても、応力伝達機構は成立するはずである。そこで筆者等は、柱と梁に囲まれた壁板の4隅に鉄筋を方杖状に施す補強法および壁両側の柱と柱を超高強度のPC鋼棒で連結する補強法を提案し、実験によりその効果を確認した。 まとめ 実験の結果、提案した補強法は予想どおりの性能があることが分かった。適切な位置に配置すると、柱の脆性的なせん断破壊を防ぎ、荷重・変形関係はダクタイルな挙動を示す。また、補強筋として超高強度のPC鋼棒も有効であった。しかし、その補強量には限界があるように思われる。横筋が太いとコンクリート断面が欠損し、せん断圧縮破壊によるすべり破壊を生ずるためか、アーチ作用の反力としての限界か、実験の結果からは明確でない。その定量的評価が今後の問題として残された。ほとんどの試験体は、問題を簡単にするため、新補強だけが設置されている。柱と梁にアンカーされない縦横筋を新補強と併用すれば、ひびわれが分散し、ストラットの圧縮力負担能力が向上すると思われる。 |
PDFファイル名 | 014-05-2170.pdf |