種別 | 論文 |
主題 | 非鉄系骨材を使用した高性能舞収縮グラウト材の性質 |
副題 | |
筆頭著者 | 五味秀明(電気化学工業) |
連名者1 | 松永嘉久(電気化学工業) |
連名者2 | 中谷清一(電気化学工業) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 25 |
末尾ページ | 30 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 土木、建築分野の建設工事をはじめ鉱山等における工事用として各種グラウト材が開発され、極めて広範囲にわたって実用化されている。さらに、近年、構造体となるコンクリートの品質が高性能化、高品質化し、構造が複雑化するにつれて、グラウト材に要求される用途および性能が多様化するとともに、高度化している。グラウト材に要求される品質項目には、流動性、材料分離抵抗性などの施工性に要求される基本的な品質項目のみならず、グラウト材充填後の構造体として一体性を確保するために、グラウト材にも周辺のコンクリートと同等以上の力学的性質がある。すなわち、構造材料として鉄筋継手グラウトや高強度プレキャストコンクリート用グラウトには、高強度で付着性の高いグラウト材が要求され、大型重機械台座下グラウト材には、高強度で、かつ基礎コンクリートの耐蝕、耐油保護するための超緻密性を有するとともに、重機械に作用する振動、繰り返し荷重および衝撃荷重等に対する抵抗性が要求されている。本稿は、非鉄系硬質磨耗細骨材を使用し、カルシウムサルフォアルミネート系膨張材の安定した膨張特性と、微粉末シリカによる超緻密・超高強度技術を用いた高性能無収縮グラウト材について、フレッシュモルタルおよび硬化モルタルの基礎物性と、疲労特性、衝撃特性等ついて試験を行ったので、その結果について報告する。 まとめ 硬質細骨材を使用し、超緻密・超高強度技術を用いた高性能無収縮グラウトモルタルについて以下の結論が得られた。(1)J14ロート法による流下値は、練り上がり直後で高い流動性を示し、30分経過後までのフローダウンも僅かで、経時変化の小さなグラウトモルタルである。(2)ブリージング水は発生せず、グラウトモルタルとしての機能を十分満足する。(3)材齢28日の圧縮強度、セメント砂比=1/1で1000kgf/cm2、セメント砂比=1/2で900kgf/cm2以上の高強度を示す。(4)疲労強度については、疲労破壊するまでの繰り返し回数、ひずみ量の増加を差が認められ、疲労に対しての抵抗性の高いグラウト材と言える。(5)高性能無収縮グラウト材は、衝撃強度も高い。 |
PDFファイル名 | 015-01-1001.pdf |