種別 | 論文 |
主題 | エトリンガイト系混和材を用いた現場打ち高強度コンクリートの実大柱試験による検討 |
副題 | |
筆頭著者 | 小菅啓一(電気化学工業) |
連名者1 | 清水昭之(東京理科大学) |
連名者2 | 桝田佳寛(建設省) |
連名者3 | 渡邉芳春(電気化学工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 105 |
末尾ページ | 108 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに エトリンガイト系混和材を用いた現場打ち高強度コンクリートのテストピースによる室内試験結果では、混和材を添加することによって、同一水・結合材比の無添加の場合と比較して、1)終結は約4時間程度遅れるがスランプの経時変化が小さい。2)断熱温度上昇量が約13℃低い。3)標準養生の圧縮強度は約150kgf/cm2高く、さらに、気乾養生された場合や熱履歴を受けた場合は、より高い強度が得られる。等の特徴が明らかとなった。本報告は、以上のようなエトリンガイト系混和材の実構造物への適用性を検討するために、水結合材比30%のコンクリートを用いて、実大柱による発熱曲線とコア強度を中心に無添加の場合と比較検討した。また、実大柱の強度管理方法の手掛かりを得るために、同時に作製した模擬柱及び各種養生方法別テストピース強度との関係を調べたものである。尚、本研究は建設省New RCプロジェクトの一環として、建築研究振興協会内に「シグマー研究会」を設立し、指導を受け実施した。 まとめ エトリンガイト系混和材を添加した高強度コンクリートによる実大柱の施工において、同一水・結合材比の無添加の場合と比較して、凝結は約6時間程度遅れるがスランプ等の経時変化は小さい。さらに、実大柱の最高到達温度は同一スランプに於いて約18℃低く、コア強度は200kgf/cm2程度高い値が得られた。そして、混和材添加の場合の実大柱と模擬柱では同等の強度が得られ、養生方法別各種テストピース強度との比較では、標準養生強度が実大柱に最も近い値を示した。無添加の場合は、標準養生のテストピース態度が最も高く、実大柱の強度は現場封緘養生したテストピース強度と最も近い値となり、標準養生したテストピース強度よりも約100kgf/cm2低下した。 |
PDFファイル名 | 015-01-1015.pdf |