種別 論文
主題 高流動コンクリートの鉄筋間通過性に関する基礎研究
副題
筆頭著者 藤原浩巳(日本セメント)
連名者1 下山善秀(日本セメント)
連名者2 クレッグ・ハナ(日本セメント)
連名者3 堂園昭人(日本セメント)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 125
末尾ページ 130
年度 1993
要旨 はじめに
近年流動性を著しく高め、振動による締固めを行わなくても型枠の隅ずみまで行き渡る高流動コンクリートの研究が活発化している。本研究はこのような高流動コンクリートの型枠内への充填メカニズムの解明と、構造物施工条件に適した配合設計の確立を目的としている。本報告は、特にコンクリートの分離の防止にアクリル系増粘材(以下HFと略)を用いた高流動コンクリート(以下HFコンクリートと略)の鉄筋等の障害物を有した型枠内への充填性に大きな影響を及ぼす鉄筋間の通過性について行った実験結果について報告する。実験はHFコンクリートを粗骨材とモルタルから成る2相系と考え、鉄筋間通過性に影響を及ぼすと考えられる、モルタル部分のレオロジー特性(塑性粘度、降伏値)、コンクリート中に占める粗骨材の容積割合である粗骨材体積濃度、鉄筋純間隔などの因子をとりあげ鉄筋間通過実験を行なった。そしてそれらの因子が及ぼす鉄筋通過性への影響を定量的に評価することを試みた。
結論
アクリル系増粘材を用いた高流動コンクリートの鉄筋開通過性について、レオロジー特性(塑性粘度および降伏値)、単位粗骨材量、配筋条件(鉄筋間隔)等を変えて実験を行い検討した。その結果、鉄筋間の通過性はコンクリートを一相系の単純ビンガム流体とした仮定では説明できないことがわかった。また、鉄筋間隔、断面欠損率、単位モルタル容積当たりの粗骨材表面積、モルタル部分の降伏値より、鉄筋間の通過に必要な圧力を推定する式を重回帰によって得ることができた。今後、さらに実験を行ない回帰式の精度を上げるとともに、通過のメカニズムについてより詳細な研究を行なう必要があると考えられる。
PDFファイル名 015-01-1019.pdf


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